英国保健省が本人支援を進めるガイドブックを発行

 02, 2016 05:00
 英国保健省は、本人支援を進める目的でガイドブックを発行している。
 知的障がい者向けのわかりやすい本も公開されている。
 生活実態調査などは本人も参加して、わかりやすい版を作成している。
 本人たちにも生活のあり方を情報提供できるようにするためだ。
 本人重視の姿勢が明らかだ。



【引用はじめ】

平成17年度「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」 代表者 室 津 滋 樹
5 『わかりやすい表現』(plain text)活動・研究の現状と方向性 (p97~.p.107)
分担研究委員
名川 勝 渡辺勧持 薬師寺明子(美作大学) 杉田穏子 (立教女学院短期大学) 花崎三千子 堀江まゆみ 鈴木義弘
鈴木伸住(Sプ ラン三ング) 岩本真紀子 (全日本手をつなぐ育成会)

5. 海外での取り組み

 海外では以前から積極的にわかりやすい表現の提供に努めているところもある。
 これらのうち、一部について例示する。
 ここではニュージーランドと英国の一部のみ示すが、当該国にも紹介しきれない活動があり、また北欧、米国、カナダ等活発な国も少なくない。
 国として制度的に定めているところもある一方で、民間レベルでの活動も進められている。
 各国における活動展開について、公的制度としてどのように定められているのか、また民間における提供システムはどのようになっているのか、断片的に伝えられている情報は少なくない。
 これらを踏まえて体系的に調査する必要があるだろう。

(2) 英国保健省

 英国保健省では本人支援を進めるためのガイドブックとして"Valueing People"が発行されているが、これが保健省ホームページにおいて絵入りで公開されている (Department of Health (of U.K.),2002)。
また英国の知的障害者に関する包括的な生活実態調査が本人参加の手法によって行われたが、これは一般版とともに easy read版も提供されている。

 大きく太いフォントを使い、簡潔な情報にまとめている。
 また数値の示し方を 「3人のうち2 人 (64%)」のようにしている。
 イラストは文章と直接的に関連させ、文章の横に配置している。

(つづく)

【引用終わり】



 わかりやすい版には、わかりやすくする工夫がほどこされている。
 文字は大きく見やすい太字のフォントを使用している。
 内容も簡潔な表現だ。
 イラストも文章内容と関連させたものである。
 こうしたわかりやすい版が政府機関によって提供されているのだ。
 こうした試みは社会的にも大きな影響を与える。
 本人たちの社会参加にとって大切な要素といえる。

 (ケー)
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