伝達内容の精選

 30, 2016 05:00
 説明的文章をわかりやすくする工夫について、以下において述べている。
 なかなか単純にはいかない。
 伝えるべき文章の肝をとらえてないとうまくいかない。
 当然と言えば、当然なのだが、正確にとらえて、それを整理しなければならない。
 そして、的確なことばを選んで表現する必要がある。



【引用はじめ】

平成17年度「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」 代表者 室 津 滋 樹
5 『わかりやすい表現』(plain text)活動・研究の現状と方向性 (p97~.p.107)
分担研究委員
名川 勝 渡辺勧持 薬師寺明子(美作大学) 杉田穏子 (立教女学院短期大学) 花崎三千子 堀江まゆみ 鈴木義弘
鈴木伸住(Sプ ラン三ング) 岩本真紀子 (全日本手をつなぐ育成会)

4.  どうすればわかりやすくできるか

 わかりやすく書くためのマニュアルは、海外のものも含め既にいろいろ出されている。
 外国版については言い換えるべき言葉などいくつかの点でそのまま使えない箇所はあるものの、多 くは参照できる。
 それらについて概観すると、次のような指摘などがある。
 筆者なりに整理しアレンジしてある。
 もともとの具体的な指示は、末尾文献を参照されたい。(本稿はマニュアル提示が目的ではないので概要提示に留める)

(2) 説明的文章での工夫

 先述のように大学院生にリライトしてもらった結果を検討することによって得られた感触としては、次のような認識を持つ。
 まだ概観しただけなので、今後改めて精査する必要がある。

● 説明的文章の場合、何を最も伝えたいのかを明確にする。
 多くのメッセージや概念を詰め込むと非常にわかりにくくなる。
 またすべての内容を要約して伝えようとしても、やはり困難なことが多い。
 従ってどうしても伝えるべき内容をかなり絞ることが必要となる。
 結局のところ、書き手が伝えるべき内容を自分で十分わかっているかどうかが問われる。

● その際、words by wordsの書き換えは役に立たないように思われる。
 words by wordsとは語句ごとに、あるいは文章ごとに書き換えを行う手順のことを指す。
 このようにリライ トした文章を見ると、語句レベルではやさしい言葉が使われているものの、それらで組み立てられたメッセージ全体は非常にわかりにくい、伝わりにくい文章となる。

● 伝えるべきメッセージはできる限リー本道で主題にまで行き着くように文章を組み立てなければならないのではないか。
 脱線が多かったり、あれこれおおくの前提説明があったりすると、同時に多くのことを頭に入れて理解しなければならなくなる。
 またこの一本道も、可能な限り長くならないようにすべきだろう。

● また、大枠で見た場合にAとBどちらがわかりやすいかは判断しやすいと思われるが、しかし最終的にわかりやすいか、使えるかについては、当事者に聞いてみるほかないだろう。
 これは将来、わかりやすく書くための方法が洗練されていったとしても変わらないと思う。

 以上、不十分ながらこれまでに知りえた事項について整理した。

(つづく)

【引用終わり】



 リライターは、元になる表現内容が言わんとすることをしっかり理解していなければならない。
 正確な文章読み取りができていることが前提だ。
 そして、わかりやすい言葉遣いによって表現する。
 簡潔で的を得た表現が求められる。
 こうした技能は一石二鳥で身に付かない。
 ある程度の経験が必要である。 
 
 (ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?