わかりやすくリライトすることの難しさ

 24, 2016 05:00
 大学院生に自分の研究テーマを、小学3年生にもわかるようにリライトさせてみた。
 おもしろい試みを以下に紹介している。
 院生たちは四苦八苦したはずだ。
 わかりやすくし過ぎて、自分の研究テーマとかけ離れた内容になるケース多かったみたい。
 わかりやすく書くことの難しさが露呈する。
 以下の引用は示唆に富むものだ。 



【引用はじめ】

平成17年度「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」 代表者 室 津 滋 樹
5 『わかりやすい表現』(plain text)活動・研究の現状と方向性 (p97~.p.107)
分担研究委員
名川 勝 渡辺勧持 薬師寺明子(美作大学) 杉田穏子 (立教女学院短期大学) 花崎三千子 堀江まゆみ 鈴木義弘
鈴木伸住(Sプ ラン三ング) 岩本真紀子 (全日本手をつなぐ育成会)

2. 「わかりやすい」(plain)と いうことについて

(5) 大学院生に リライト (書き直し)し てもらったが・ …

 先 日 (2006年2月 )、筆者の所属する大学院の障害児教育専攻の学生に対 して、本稿のよう な plain textに 関する講義をしたうえで、次のような課題を出した。

 すなわち、
 (ア) 自分の研究テーマ概要 (A4版 3枚 程度)と 、
 (イ) それをわかりやすく書き直した原稿 (A4版 数枚)、をともに提出するというものである。
 対象としては小学校 3年生程度の読解力を想定してもらった。
 手元に集まった原稿は予想以上に多様で、「わかりやすさ」 とは人によってこんなにも受け止め方が違うのかと思わざるをえなかった。
 ちょうど小3の娘がいたので、これらを読んでもらって評価の参考にした。
 最後まで読み通せてかつ中身が"いちおうわかった"・と言えたのは、数本に過ぎなかった (ただし"わか った"レポー トについてはかなり興味を持 った)。
ただしわかりやすさだけを念頭に置くと、今度は自分の研究テーマを伝えるという当初目的がきちんと達成されなくなってしまう。
 このバランスが難しい。
 学生が両立しにくい要請をなんとか同時に成り立たせようとして苦労している様子が目に浮かぶようだった。

 具体的なことはさらによく検討したうえで別途報告したいが、このように、わかりやすく書くということは必ずしも簡単なことではないようである。
 だからこそ、もっと誰にでもあまり苦労なく「わかりやすく」書けるようにする方法ができたほうが良いのではと考えているところである。

(つづく)

【引用終わり】



 わかりやすく伝える手立てを明らかにしたい。
 それには、その原理原則を明らかにしなければならない。
 リライトの手本を提示できるといい。
 そうしたものを参考により良いリライトの仕方について練習・訓練を積む。
 そうしたことに賛同して、協力してくれる人材が必要だ。
 
 (ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?