わかりやすい情報提供の実現

 07, 2016 05:00
 知的障がい者に対する情報提供のあり方について、今までも本ブログでは何度も取り上げてきた。
 今回も、この問題の第一人者である「打浪文子」(淑徳大学)氏の論文を何回かにわたって取り上げる。 
 知的障がい者にとってわかりやすい情報提供はいかにすれば実現できるか。
 その必要性について、以下に述べられている。



【引用始め】

http://synodos.jp/welfare/14700
2015.07.28 Tue
知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて
打浪文子 / 障害学

知的障害者への情報提供の必要性 

 区役所・病院・銀行・法律関係などで手続きをする際、書類や説明のわかりにくさに頭を悩ませた経験はないでしょうか。
 また、何かの会議や話し合いに参加する時、資料が外国語や専門用語だらけだったらどうでしょうか。
 そんな場面に遭遇した時、「誰か、わかるように説明してください」と言いたくなるでしょう。

 知的障害者は日常生活において、そのような言葉の難しさと、その場からの疎外を常々感じています。
 情報認知や理解、意思疎通やコミュニケーションに難しさを抱える知的障害者にとって、一般的な文章表現や表記はわかりやすいものではありません。

 しかし、それは単に文章や内容が難しいからなのでしょうか。
 私たちでも難しさを感じる例を冒頭に出したように、大抵の場合は「読み手に適したかたち」になっていないことがほとんどです。
 これまで、知的障害者がさまざまな情報に「直接」アクセスすることは、日本の社会においてほとんど想定されてこなかったと言えます。

【引用終わり】



 知的障がい者は、情報提供という面からすると、社会の一員として認められてこなかった。
 分からない人だからしょうがないといった扱いである。
 テレビでは政府関係者の定例会見があると、手話通訳がなされ文字でも表示されるようになった。
 難聴者に対する配慮である。
 視覚障がい者にも使えるように、パソコンに音読機能がついている。
 障がい者向けの情報提供としての配慮が進んできた。
 しかし、知的障がい者に対する情報提供の必要性が認知されていない。
 本人たちが必要性を主張しないからでもある。
 知的障がい者が社会の中でより良い生活をおくるには、わかりやすい情報提供を広めることが重要だ。 

 (ケー)
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