自閉症の子が一人残されたら

 02, 2016 05:00
 東日本大震災から5年がたった。
 発災当初の山形市内を中心としたさまざまな状況について、本ブログに記述した今までの内容を再録している。

 以下は、障がい児を持つ親の感慨が綴られた文章である。
 自閉症の子が一人残されたらどうなるのだろう。
 なんとか周囲の人たちの理解によって助けてほしいという切実な願いである。




♯地震発生から37日目=ひとり残されたちびごんは?
 
 April 16 2011 07:40
 平成23年(2011年)3月11日(金)14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)から37日目(4月16日、土曜日)。 また、大震災発生から37日目の新しい朝を迎えた。

 玄関口まで新聞を取りに出た。
 空高く、3羽のかもが飛んでいく。
 ゴミ集積所まで燃えるゴミを運ぶ。顔見知りでない女性も後からゴミ袋二つ抱えてくる。互いにちょっと会釈した。帰りがけに脇の小道からやはり知らない中年女性がゴミ袋を抱えてやってくる。
 私も山形市内西部地区に住んで30年近くなるのに、近所の人たちがわからない。いかに、近所づきあいをしてないか、こうしたゴミ集積所の出会いでわかる。
 大災害がこの地で起きたら、近所同士の助け合いなんて成り立つものかとちょっと不安にもなる。

 新潟中越沖地震をきっかけとして、感じたことを綴った自閉症の子をもつママの手記を次に引用する。
 
*******************************************

【引用始め】
http://autism.flop.jp/zakki/2007/07/post_28.html
とってもわかりやすい自閉症のページ

地震・台風・災害時と障害児・障害者

 台風が去り、大きな爪あとを残したすぐそのあとに新潟県中越沖地震が起きました。犠牲者の方々、家族の方々のことを考えますと本当に言葉がありません。心からお悔やみ申し上げます。
 被災地の方々、大変な思いをなされていることでしょう。もはや他人事ではありません。一日も早くライフラインが復旧することを願います。

 このところ、日本だけではなく世界中で災害が起きています。なんともやりきれない気持ちです。

災害時に障害者は

 お年寄り、障害を持った方、小さな赤ちゃんたち。誰かが助けなければ生きてはいけない人たちがたくさんいます。1つの例として、人工透析を受けている方、病院の機能が止まってしまったら透析を受けることはできません。それ以外にもニュースにならない部分で本当に困っている方々がいるはずです。

我が家の場合

 以前は保存食や飲み水などを蓄えていましたが、ちびごんがペットボトルの水やびんの中身をすべて捨ててしまうという状態が数年続き、保存食どころか食用油やおしょうゆさえも買い置きが出来ない状態が数年続きました。シャンプーも洗剤もすべて捨てたがるので、災害の備えどころではありませんでした。

 最近はそんな行動もやっとおさまってきたので、備えをちゃんとしなくちゃと考えているところです。

 もしも避難所に避難しなきゃならない状態になっても、たぶん避難所にはいけないでしょう。この地域の避難場所である小学校には特別支援学級がありませんし、地域の方々は障害者になれていません。だれもが自分達のことだけで精一杯な中、興奮してわけがわからずパニックになり走り回るちびごんは迷惑なだけの存在でしょう。

 ちびごんの通っている特別支援学校に避難できればよいのですが、かなり距離があり、災害時にはたしてたどりつけるかどうか?

 車がつぶれていなければ車の中で寝泊りすることになるのだろうな、などと考えているこのごろです。

ひとり残されたちびごんは?

 それでもまだ生きてそばにいられたら良いと思います。おとうさんと私が亡くなってしまいちびごんだけが取り残されたら誰がちびごんを助けてくれるのか?

 事態を理解できず、跳ね回り、走り回り、うーうーいいながら助けを求めるちびごん。でもだれも相手にしてくれず追い払われるちびごん。想像するといたたまれなくなります。

 多くの知的障害や自閉症のお子様を持つ方は同じ思いでいるはず。そして、今、地震や台風の被害の中、知的障害や自閉症のこどもたちはいったいどうしているのだろう。

私達の子どもを助けてください

 この先、災害が起きたときに、誰かがこの記事やこのホームページのことを覚えていてくれてたら、被災地で親を亡くした障害のある方を見かけたときにこの記事やこのホームページのことを思い出し、救いの手をさしのべてくれたら、こんな嬉しいことはありません。

 どうか、気がついたら私達のこどもを助けてください。難しいと思いますが、あつかましいお願いだとは思いますが、よろしくお願いします

【引用終わり】

******************************************

 障害のある子を持つ親の切なる訴えが胸迫るものがある。
 現在も、大震災の被災地では、こうした障害のある人たちの困難が続いているに違いない。より良い環境を提供するために、福祉避難所の設置など、被災地では必死の努力が続いている。そして、日本国中で協力し合っている事実はある。
 そういう意味からも、「明けない夜はない」ぞー。
 (ケー)




 「私たちの子どもを助けてください」という悲痛な言葉は、いざという時通用するようにしてほしい。
 非常時が起こる前にその備えが必要である。
 平時からやれることをやっておく。
 隣近所との関わりが一番の基本だろう。

 (ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?