転々とした知的障がい者施設の入所者たち

 21, 2016 05:00

 東日本大震災から5年がたった。

 発災当初の山形市内を中心としたさまざまな状況について、本ブログに記述した今までの内容を再録している。


 以下は、3.11の原発事故から逃れた知的障がい者施設の利用者たちの様子を明らかにしたものである。

 利用者も、支援者も転々と移動せざるを得ない状況で限界に達していた。

 日々の対応に必死な様子である。

 熊本地震でも障がい者施設の人たちはみなてんてこ舞いに違いない。  


【引用はじめ】


♯地震発生から26日目=原発から逃れた知的障害者 April 05, 2011 06:29


  平成23年(2011年)3月11日(金)14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)から26日目(4月5日、火曜日)。


  また、大震災発生から26日目の新しい朝を迎えた。


 福島第一原子力発電所近くにある知的障害者施設では、震災で被災した他の施設でも過酷な状況なのに、さらに過酷さはより増大している。
 利用者も、職員も限界にきている。
 これについて、次のような「アサヒ・コム」の報道を引用する。 

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【引用始め】
asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY201103280096.html
2011年3月29日6時31分

知的障害の子ら200人、避難先転々 職員「もう限界」

 福島第一原発の事故に伴い、原発から5キロの所にある施設から逃れた重度の知的障害のある子どもや大人200人余りが、避難先を転々としている。いま3カ所目。付き添う職員やボランティア約50人とともに、小さな建物で限界の生活を続けている。

 福島県富岡町の「東洋学園」は通所と入所の施設を持つ社会福祉法人。第一原発と第二原発の間にあり、県内各地から、知的障害のある子どもと大人を受け入れている。

 地震発生翌日の12日、入所の児童・生徒と20〜50代の大人計250人がバスで避難し、同県川内村にある同法人の施設に入った。その日のうちに政府の避難指示の範囲が広がったため、夜中に再び移動。避難所になっていた同村の小学校の体育館に着き、他の避難住民に交じって一晩を過ごした。

 だが、突然の環境の変化に大きな声を出したり、落ち着きを失ったりする子どもが相次いだ。「一般の人と一緒の避難所は無理」(猪狩学・児童部長)と考え、13日には学園が所有する同県田村市の通所施設に移った。

 戸建てで周囲に空き地があるため他の人に気遣う必要はなくなった。市も食料や日用品などを提供してくれた。ただ、問題は施設の広さ。もとは40人定員の施設のため、20畳ほどの2部屋と小体育館に全員がひしめき、昼も夜も身動きがとれない状態だ。

 ストレス発散のため、職員が時々外に散歩に連れ出してはいるが、これまでのような畑作業や粘土いじりもなく、部屋で寝ころんだり座ったりして一日中過ごしている。

 職員やボランティアの中には津波で家が流されたり身内が行方不明になったりした人もいるが、入所者の生活を維持するため、洗濯や掃除、物資の調達や薬集めに奮闘している。ただ、みな疲れ果てており、「もう限界。あと1カ月も持たない」と猪狩児童部長。学齢期の児童・生徒は4月から養護学校に通わせなくてはならず、職員らは移転先を求めて情報収集を急いでいる。(斎藤智子)

【引用終わり】

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 原発事故の状況が以前終息する気配がなく、長期にわたる問題処理が必要になっている。いつなんどき、最悪な事態に陥らないか、不安感でいっぱいである。
 さらに、施設環境も日々悪化している。
 入所施設のスペースが狭く、ぎゅーぎゅー詰めである。
 個々に応じた利用者の日常活動も組み立てることが困難になっている。
 職員たちの中には、震災による被害者もいて、それに耐えながら職務を続けている状態である。
 職員は利用者の日常生活を維持することが精一杯である。
 学齢期の児童生徒を特別支援学校に通学させるための準備も必要である。
 難題が山積している。
 今できることを、他にも相談しながら、協力を得ながら、一つ一つ解決を図るしかない。どこもかしこも、頼りになる相談、協力ができないことも確かである。しかし、どっかに助けの手はある。

 今は大変だし、おおごとである。
 でも、解決の道を探り続けさえすれば、「明けない夜はない」。そう信じている。
 (ケー)

 【引用終わり】


 介護の必要な高齢者・障がい者のために熊本地震でも、福祉避難所が各地に開設された。

 ポータブルトイレ、手すり、仮設スロープといったバリアフリー設備が整備された避難所である。

 公民館、役場、カルチャーセンターなどである。

 一般の避難所に比べて、要介護者には過ごしやすいはず。

 以下をぜひ参照してほしい。

 http://shohgaisha.com/news/the_2016_kumamoto_earthquake/

  

 (ケー)

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