わかりやすい情報提供が当たり前になる社会に

 08, 2016 05:00
 知的障がいのある人にとって、今のように情報が飛び交う複雑な社会で生活するのは、並大抵のことではない。
 生きづらい、生きにくい社会といっていい。
 電車に乗るにも結構難しい。
 自動券売機で目的地までの切符を買うのだって、むずかしさを感じる。
 自立的な生活ができるようにするにはどうするか。
 障がいの程度によっては、支援が必要になるだろう。
 そうだとしても、支援を得ながらより自立的な生活ができるようにすることが望ましい。
 そのためにも、わかりやすい生活のあり方が求められる。

 以下、内浪文子氏の論稿からの引用だ。
 内浪文子氏の論稿の第13回目として紹介する。



【引用はじめ】

2015.07.28 Tue
知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて
打浪文子 / 障害学
http://synodos.jp/welfare/14700/2

今後の展望――誰にでもわかる情報提供を目指して

 情報化社会の進展につれ、今後の社会における情報提供のあり方も変化していくものと思われます。
 災害時等の生存にかかわる情報伝達など、緊急性や公共性の高い情報が誰にでもわかりやすく伝わる必要があることは言うまでもありません。

 しかしそれだけでなく、生活全般において自分たちにとってわかりやすいものがあることや、一人一人の人生において重要な意味を持つ情報がわかりやすく伝えられることは、知的障害のある人の自立や自己決定のあり方自体に変容を促すものとなりえます。

 一人一人が知りたいことを知ること、選択肢を理解し自分のことを決めること、知識や経験の幅を増やすこと。
 障害のない私たちにとって当たり前のことを、知的障害のある人々にとっても当たり前に保障していくべきではないでしょうか。
 わかりやすい情報提供はそれらに資するものであり、そして誰もが暮らしやすい社会を作るために社会全体で共有し促進していくべきものです。

【引用終わり】



 知的障がいのある人が、生きやすい社会にしたい。
 それには、できるだけ自立した生活ができるようにすることである。
 一人ひとりに合った支援ができる仕組みをつくっていく。
 わかりやすい情報提供は、その強力な武器といっていい。

(ケー)
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