「ステージ」の記事

 04, 2016 05:26
 知的障がい者の向け季刊誌「ステージ」では、ニュースをわかりやすく伝えるための工夫がなされていた。
 行替えを多用し、文節で区切ったりした。
 文が長くならない工夫である。
 写真・イラストなども多く取り入れ、読むというより、目でみてわかるようにしている。
 一目で理解できる工夫だ。
 
 以下、内浪文子氏の論稿から引用する。
 内浪文子氏の論稿の第9回目として紹介する。



【引用はじめ】

2015.07.28 Tue
知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて
打浪文子 / 障害学
http://synodos.jp/welfare/14700/2

知的障害者への情報提供の実践例

 例えば、以下のニュースをわかりやすく伝えるとしたら、どうなるでしょうか。

 一騎打ちとなった市長選は、大阪維新の会代表で前府知事の橋下徹氏(42)が民主、自民両党府連が推す現職の平松邦夫氏(63)に圧勝し、初当選した。
 府知事選は,維新の会幹事長 の松井一郎氏(47)が、民・自両党府連の支援を受けた前大阪府池田市長の倉薫氏(63)、共産推薦の梅田章二氏(61)ら6人を大差で破り初当選。(引用 :朝日新聞刊 2011.11 .28)

 このニュースの内容は、「ステージ」では以下のように伝えられました。

テレビに出ていた
人気の弁護士・橋下徹さんが
大阪市長を決める選挙で
勝ちました。
また、橋下さんの後の
府知事は、橋下さんの仲間の
松井一郎さんに決まりした。
(引用 :ステージ ナンバー 60 2012.1.12)

  『ステージ』は改行や余白、イラストや写真の配置にも配慮した視覚的なわかりやすさを追究する。
 それとともに、当事者の目線から文章のわかりやすさがチェックされています。

 知的障害のある人々自身が紙面編集の過程に加わっていたこと、そして2012年度からは知的障害のある本人が編集長を務めていたことから、彼らの知りたい話題や彼らにとってのわかりやすい表現などを反映させることが可能な媒体でしたが、現在は残念ながら休刊となっています。

【引用終わり】



 「ステージ」は、一般の人がみても楽しさが伝わる編集であった。
 当事者を編集者として参加するやり方も画期的であった。
 今は休刊中だ。
 資金的にも難しい面があるのだろう。
 専門に編集に携われる体制が整備されるといいのだが。

(ケー)
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