みんなが読める新聞『ステージ』

 03, 2016 05:19
知的障がいのある人にとって、わかりやすい情報提供をしている実践例を紹介している。
  
 以下、内浪文子氏の論稿からの引用だ。
 内浪文子氏の論稿の第8回目として紹介する。



【引用はじめ】

2015.07.28 Tue
知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて
打浪文子 / 障害学
http://synodos.jp/welfare/14700/2

知的障害者への情報提供の実践例

 ところで、知的障害者にとってわかりやすい表現とはどのようなものでしょうか。
 単にふりがなをつければいいと考える人もいます。
 それだけでは文章の内容がわかりやすくなったとは言えません。
 漢字が読めたとしても言葉の意味自体が難しい場合や、文の構造が複雑で理解しにくい場合などがあるからです(注5)

(注5)6大和大学の藤澤和子教授らによって、知的障害のある人に対してわかりやすい情報提供を行う際のガイドラインが作成されています

 ここで、国内での少ない実践の中で、情報提供やコミュニケーションの「わかりやすさ」に配慮のある例をご紹介しましょう。

 一つは、「みんなが読める新聞『ステージ』」(注6)というものです。
 1996年から2014年まで(福)全日本手をつなぐ育成会から発行されていました。
 新聞の体裁をとる知的障害者向けの季刊誌です。
 前項で述べたスウェーデンの『8SIDOR』を模して創刊されました。
 障害のある本人の生活や権利に関わる話題に加え、時事情報・エンターティンメント・スポーツなどのより公共性が高く幅広い話題を総合的に扱っています。

(注6)「ステージ」についての詳細は、以下の文献でまとめています。
 打浪文子(2014)「知的障害者への『わかりやすい』情報提供に関する検討―『ステージ』の実践と調査を中心に―」『社会言語科学』17(1),85-97.

【引用終わり】



 最近(平成28年1月)、「全国手をつなぐ育成会連合会本人活動支援委員会」で、「わかりやすい情報提供のガイドライン」を発行したばかりだ。
 4つの項目にわたって、説明している。
 1.テキスト(文章)について
 2.レイアウトについて
 3.伝達手段について
 4.注意事項
 このガイドラインが各地域で活用されるといい。
 ごく一部の関係者内だけで話題になって終わってしまわないようにする手立てが必要である。
 普及するための研修会などの企画である。
 ワークショップの開催を各地で行ってみる。
 そのための人材の養成も重要だ。
 いずれにしても、関係する知的障がい者のために、このガイドラインにそった「テキスト」作りをやってみることである。

(ケー)
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