わかりやすい情報提供は浸透していない

 01, 2016 05:00
 知的障がい者一人一人に合った情報提供の必要性について、今まで考慮されることは少なかった。
 特別支援教育や事業所等の関係機関において、別々に工夫がなされるのみであった。
 それが社会全体において認識されてこなかった。
 以下、内浪文子氏の論稿からの引用だ。
 内浪文子氏の論稿の第6回目として紹介する。



【引用はじめ】

2015.07.28 Tue
知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて
打浪文子 / 障害学
http://synodos.jp/welfare/14700/2

知的障害者に対する情報提供の現状

 日本では知的障害者向けのわかりやすい情報提供はそれほど浸透していません。
 1990年代より、知的障害児・者の親の会である(福)全日本手をつなぐ育成会を中心とした出版社や有志によって、知的障害者が読むことを前提とした生活や権利に関する「わかりやすい」ブックレット等が作成されてきました(注3)。
 この他には国内の実践が少ないのが現状です。

(注3) 近畿視覚障害者情報サービス研究協議会LL ブック特別研究グループが、2008年に国内のLLブックをまとめたリストを作成しています。
 決して総数は多くありません。「LL ブック・マルチメディアDAISYデイジー資料リスト」

【引用終わり】



 以上、知的障がい者用のブックレットの作成がなされてきた。
 しかし、この活用は限定的なものに過ぎない。
 どの程度の活用がなされてきたのか疑問だ。
 普及拡大の取り組みが不足してきた。
 結局、関係者にとってそうしたニーズの高まりがなかったからである。
 ブックレットの作成者とそれを取り巻く関係者の温度差が大きかった。
 ブックレットを生活の中でどう活用するかまで考慮する必要がある。
 そうした仕組みまで作って、普及拡大を図らなければ活用するまでにはいたらないのである。

(ケー)
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