家系図による法定相続のシミュレーション

 20, 2016 05:00
 法定相続になると、親族がどのように相続することになるか知っておく必要がある。
 そのために、シミュレーションしてみることの提案である。 
 以下は、山賀良彦氏が講演で述べた内容だ。
 第7回目である。



【引用はじめ】

http://www.so-nanda.com/topics_100704.html

NPO法人勉強レストランそうなんだ!! TOPICS 2010.5.30

平成22年度自立支援講座の第1回は知的障害者の相続
まずは財産の見直しを、「結局は自分の問題」

「知的障害者が幸せな相続をするために Part1」開催

家系図を作って法定相続のシミュレーションを

 遺言は義務ではない。
 しかし、遺言がなく、そのままほっておくと、各相続人の知的障害の有無をそんたくしない法定相続となる。
 そのためにも、特に知的障害者が家族の中にいる場合は、一度、家系図を作って、法定相続だとどうなるかシミュレーションしてみることを勧める。
 たとえば不動産を夫婦で共有していると相続が複雑になりやすい。
 また夫婦であっても、事情があって事実婚であったりすると、相続の割合が全く変わってくる。

 次に、法定相続の問題点とは何か。
 法定相続の場合、すべての法定相続人が共有するため、全員が合意しないと、預金もおろせなくなる。
 また、相続人に知的障害者が含まれていると共有関係を解消するための、名義変更、遺産分割協議書などの手続き(署名、実印の捺印など)に代理人(成年後見人)が必要になる。
 さらに、その成年後見人は、被後見人の権利を保護するのが職務である。
 そのため、「法定相続分の確保を前提として職務を行うことになる」。
 その結果、各相続人の意に沿わない相続となり、あとで禍根を残すこともある。
 その意味でも、相続人になる知的障害者の成年後見人を誰にするかは、本人の立場はもちろんのこと、親(保護者)の立場からも熟慮すべきである。
 さらに、知的障害のレベルにもよるが、少なくとも相続が生じてから成年後見人を立てる必要が出てくる可能性がある。
 その子が今住んでいる土地とか将来像とかが相続に絡んでくる。
 だから単に親が後見人になればいい、兄弟が後見人になればいいという単純な話ではない。

【引用終わり】



 知的障がいのある子にそれなりの財産を残そうとすれば、遺言が必要だ。
 遺言がなければ法定相続となり、親が意図するとおりの相続にならなくなるからである。
 生前に手間を惜しまず、成年後見人制度を活用したり、遺言を作成するなど準備しておくことだ。
 それが、親亡き後、障がいのある子にとって安心した生活保障につながる。
 
(ケー)
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