相続は家族全員が満足するように

 16, 2016 05:00
 相続を安易に考えてはならないことを、山賀良彦氏が以下において強調している。
 山賀良彦氏が講演において述べた相続に関する提案である。
 今回で第4回目だ。



【引用はじめ】

http://www.so-nanda.com/topics_100704.html
2010.7.4
「知的障害者が幸せな相続をするために Part2」開催

安易な遺言は後になって問題も、「家族全員で遺言を考えては」と提案

 遺言がない場合は、法定相続となる。
 そうすると共有の問題を避けられない。
 「では、遺言したらどうなるの?」ということだ。

 遺言には、「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」がある。
 自筆証書遺言は、すべて自筆で書き、署名、捺印する。
 もし自筆で書こうと思ったら、『遺言書キット』を買うといい。
 そう高くないし良くできている。
 公正証書遺言については、まず近くの公証役場に行ってみる。
 「障害のある子とない子のどちらに対して多くの財産を譲るべきか」。
 まず、知的障害のある子に多くの財産を与えた場合である。
 メリットは、障害のある子の経済基盤が確保できる。
 しかし、財産を管理してくれる人が別に必要となる。
 だまされる危険性もある。

 逆に、障害のある子の世話を条件に障害のない子へ多く与える場合はどうか。
 世話する側は満足するかもしれない。
 しかし、親の代わりはできない。
 世話を託された兄弟姉妹にも生活がある。
 年齢も重ね、そして先に亡くなることもありえる。
 そうなると、多く与えた財産は、亡くなった兄弟姉妹の配偶者や子が相続することになる。
 このときに相続した兄弟姉妹の配偶者や子が、障害のある子の世話をしてくれる保証はあるか。
 遺言がないと共有の問題が発生する。
 遺言があっても安易な遺言は後になって問題が生じる。
 結局は、障害のある子のケアをどうするかの視点で、家族全員で遺言を考えることだ。
 
【引用終わり】



 障がいのある子にとって、親が亡くなった後も生活が安定できるような条件づくりを考えておく。
 そのためには、家族全員がどうすべきか事前にしっかり話し合っておくべきだ。
 もちろん、家族だけですべて対応するのは難しいことも多い。
 財産分与、成年後見人、施設利用等のあり方について家族が理解していることが大事である。
 
(ケー)
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