貯蓄管理計画の立案

 03, 2016 05:00
 親子2人で定年退職後も貯蓄の取り崩しをできるだけ少なく見積もっての試算が以下の引用である。
 本試算は、井上信一氏が提案するものだ。
 本アドバイスは、第8回目となる。



【引用はじめ】

http://fp-kakei.com/13/01_2.html
家計診断Q&A
回答者 井上信一


Q 精神障がいを抱える長男(30歳)のために、年老いていく親はどのように備えてあげれば良いでしょうか?

アドバイスのポイント
 ◯ 障がい収支に基づく支出計画の心づもりを持っておく
 ◯ 万一の保障の準備を検討する
 ◯ お子さまの生活を巡る環境を整える

質問者 新村良子さん(仮名55歳・会社員)からの相談内容

新村 良子さん(仮名 55歳 会社員)のプロフィール

家族構成 : 本人 55歳(会社員)
長男30歳(同居、精神障害者保健福祉手帳2級)
長女27歳(別居、既婚)

世帯収入 : 本人給与からの年間貯蓄 約100万円
長男の障害年金と福祉工場の賃金分 約90万円
※ただし、長男の賃金は月1万円程度で不定期。

預貯金等 : 約1,000万
別途、年金等を貯めた長男名義の預貯金が1,300万円
退職金として1,000万円程度は見込める

生命保険 : (1) 定期保険特約付終身保険
  契約者・被保険者 : 本人(良子さん)
         受取人 : 長男50%/長女50%
         保険金 : 4,000万円(うち終身保険500万円)
         保険期間 :定期保険特約は60歳払込満了・満期

(2) 医療保険(終身保障)
  契約者・被保険者・受取人 :本人(良子さん)

回答 貯蓄取り崩し計画は親子それぞれでイメージしょう

 前提条件として、新村さん60歳(ご長男35歳)までは今と同じく年100万円ペースで貯蓄ができるとする。
 60歳時に退職金1,000万円を受け取り、そして65歳(ご長男40歳)までは貯蓄の増減ゼロ(新村さん名義の貯蓄からの取り崩しナシ)とする
 この時点での貯蓄残高は約2,600万円となる。
 しかし、その後の年金生活で、年100万円を取り崩すペースで試算する。
 そうすると、新村さん70歳時の貯蓄残高は2,100万円、80歳時で1,100万円、そして概ね90歳時(ご長男65歳時)に貯蓄が底をつく計算となる。
 家族2人の生活費としては、当試算でも苦しいところかもしれない。
 だが、この水準以上のペースで貯蓄を取り崩してしまうと、母親存命中から長男の貯蓄を取り崩さざるを得ない事態を招く。
 それで、これがギリギリのラインとなる。
 つまり、老後の生活費水準としては、母親の老齢年金とご長男の障害年金に加え、母親の貯蓄からの取り崩しを概ね年100万円までに留めることが生活上の防衛ラインとなる。
 あらためて、「ねんきん定期便」等でご自身の老齢年金見込額を確認することである。
 もう少し緻密なキャッシュフロー試算にて検証することが必要だ。
 人は貯蓄額が減ってくれば、自然と防衛本能が働き出費にも気を使う。
 ですが、障がいを持つ方の場合、臨機応変なコントロールを効かせにくい。
 そのため、機械的な貯蓄管理計画を立てておく必要がある。

【引用終わり】



 以上は、60歳で定年退職後も、5年間延長して働き口を見つけて収入を得るようにできた場合の試算である。
 新村さんもずっと健康でいなければならない。
 60歳前後、多くの人が健康上さまざまトラブルにまき込まれる。
 健康チェックを怠らないことも重要となる。
 子どもの事を考えると、いかに健康を維持し、長生きするかを願うばかりだ。
 理想的には、生涯現役で働くことができればいいのだが。
 しかし、諸条件が重なって現実でないことも確か。
 ライフプラン立案にとって、現実的なものでなければならない。
 さらに、最悪なケースを考慮しておくことも大事だ。
 
(ケー)
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