父親不在家族がほとんどか

 12, 2015 22:15
 アダルト・チルドレンは、アルコール依存によって機能不全に陥った家族で育った子どもと考えられていた。
 しかし、今ではその他の原因によって生じた機能不全家族の子どもに対しても、アダルト・チルドレンという概念を拡大するようになっている。
 以下において、その指摘が記されている。
  
 本調査報告書の紹介は80回目になる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第2部 障害者のいない家族との比較編

学習会報告(3)
「アルコール依存症者がいる家族」について
講師:水澤都加佐 氏 
ヒーリング&リカバリー インスティテュート所長

6. アダルト・チルドレン(AC)

 親がアルコール依存症でなくても機能不全家族で育った人たちはいわゆる AC だという概念が広がってからは、ほとんどの人が AC だと思っている人が多いです。
 おそらく 8 割の方がそうでしょう。
 人間というのは生身で完璧な人はいません。
 いつだって課題を抱えて問題を持っています。
 完璧な夫も、妻も、父親も、母親もいません。
 ということは一生懸命育てても子どもに対してできなかったことがあるはずです。
 そこまで概念を広げれば、おそらく8割は AC でしょう。
 誰もが何がしかの心の傷を家庭の中で子ども時代に負っている可能性があります。
 たとえば、お父さんが一生懸命夜遅くまで働いているのは、家族のためであると思っていますが、子どもの側にたってみるとお父さんといつ相談するのでしょう。
 父親モデルというのは家庭の中にはいません。
 お母さんがどうしても一人でしょってたたなくてはならず口うるさくなります。
 そうすると子どもの怒りの矛先はいずれお母さんに向かっていくという構造があります。
 いろいろなセミナーをしていますが、お父さんに対する怒りをもっている人が圧倒的に少なく、お母さんに対する怒りをもっている人が不思議なことに多いのです。
 それは接触時間が長いからです。
 日本人の男性は職場で消耗して疲れて帰ってきます。
 しかし、そこで生活している子どもにしてみるとやはり父親不在になります。

【引用おわり】



 日本の家族の多くは、父親不在である。
 父親の多くは、会社に遅くまで勤務して家庭にいる時間が極めて少ない。
 仕事第一主義で残業に追われ、家族と過ごす時間がない。
 家庭は全て母親任せ、子育ても母親任せである。
 父親の多くは、子どもの相談相手になれるような状況にない。
 そうなると、子どもと母親の葛藤となってあらわれることも多い。
 ワークライフ・バランスの必要性に気づいていても、なかなか実行できない矛盾がある。
 社会全体がライフスタイルの充実を積極的に取り入れる体制を創り上げる必要がある。
 
(ケー)
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