機能不全家族の中で育つということ

 06, 2015 05:03
 家族環境というのは、子どもにとって大きな変数となるものだ。
 子どもが順調に育つことができるかどうか環境要因が左右する。
 機能不全にある家族に育つ子どもは、バランスとるために努力する。
 しかし、その努力は報われない。
 消費されるばかりだ。
 結局、自己否定の感情が大部分占めてしまう。
 以下、その問題を指摘している。
  
 本調査報告書の紹介は74回目になる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第2部 障害者のいない家族との比較編

学習会報告(3)
「アルコール依存症者がいる家族」について
講師:水澤都加佐 氏 
ヒーリング&リカバリー インスティテュート所長

6. アダルト・チルドレン(AC)

 非常に大雑把な議論をすると、人間には2 種類あります。
 ある人たちは十分に満たされて、モデルがあって、無条件に愛されて育った方たちです。
 何の調査もありませんが全人口の2割ぐらいだと推測されています。
 しかし、機能不全の家族の中で育った人はあまり満たされていません。
 愛されていると感じませんが、親やその他の人が愛情をくれるので何%かは満たされています。

 しかし子 どもはこれを親のために消費していく。
 そして虚しい努力を何年にもわたってします。
 結局満たされていた部分は消費されていくので、これで自分を好きになれるわけがないのです。
 こうなったときの、空間に非常に大きな課題があります。
 自己否定感など、否定的な感情でいっぱいなまま大人になっていきます。

【引用おわり】



 家族機能が満たされている子どもの多くは、順調に育ち自己肯定感を持って大人になる。
 そうなれば、その子が自分の新たな家族を持ったとき、満たされた家族を作り出す可能性は大きい。
 いい家族が次に伝わるという良循環が生まれる。
 当然、家族機能が不全状態で育つ子どもが、大人になって新たな家族を作り出す時、良いモデルの経験がなかった。
 そうなると、かつてのような機能不全をきたす家族をつくりかねない。
 機能不全家族の悪循環になりかねない。
 もちろん、自分の嫌な体験を繰り返したくないという思いが、いい家庭を築こうとするケースもあるはず。
 いい家庭になるか、悪い家庭になるかの差は、どんな条件によって決まるのだろう。 
 
(ケー)
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