家族の機能が成り立つ大前提

 29, 2015 05:15
 家族としての機能が充分果たされるための条件は何か。
 それは安心・安全が保たれていることだ。
 機能不全に陥っている家族は、それが不足している。
 それを以下で指摘している。
 
 本調査報告書の紹介は67回目になる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第2部 障害者のいない家族との比較編

学習会報告(3)
「アルコール依存症者がいる家族」について
講師:水澤都加佐 氏 
ヒーリング&リカバリー インスティテュート所長

3. 機能不全家族とは

 そもそも、家族というのは 2 人以上の人が一緒に生活をし、愛情か血液で結びついている集合体です。
 利害で一緒に住んでいるというのは家族とはいません。
 家族が何をしているのか。
 眠る、食べる、入浴する、話し合う、子育てをする…実にいろいろなことをやっていくのが家族という場所です。
 こうした家族の機能が成り立つ大前提に必要なものは、安心感、安全性です。
 これがなければ、家族の機能はどれひとつとして出来ません。

 夫も、妻も子どももそれぞれ必要とするものがあります。
 機能不全家族というのは機能が十分にはたせていないということですから、言い換えれば家族を構成している一人が必要としているものに応じられない家族というのが、機能不全家族ということです。
 たとえば、安心感がない、お金がない、必要なものが買えないというのは機能不全家族です。
 障害がある子どもや病気の人がいるだけでは機能不全家族とは言いません。
 ただ、その人に親が集中しなければならず、他の子どもはどうしても同じように構ってもらえないとなると、他の子どもにとっては機能不全家族と考えざるを得ないのです。
 それはある時期、いたし方のないことですし、 永遠に続くものではなくいつか解消されますが。

【引用おわり】



 常に不安にさいなまれ、危機的な状況にあるとしたら、居ても立っても居られない。
 機能不全の状態にある家族とは、そんな風である。
 そうした環境で育つ子どもは、毎日がつらい。
 親は目の前の問題だけに気を奪われている。
 他の子どもたちはどうしても後回し。
 それに耐えているのが注目されない子どもたちと言っていい。
 良い子でいなければならない子どももストレスを抱えて育つ。
 それが一時的であったとしても、つらい時期を過ごしすことには違いない。
 なんとか耐えられる子がいるが、耐えられずいろんな不調に悩まされる子もいる。

(ケー)
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