子どもが親や教師に言いたいことのベスト 1 は「比べないでくれ」だ

 21, 2015 05:00
子どもにとって、親や教師に言いたいことの1番が、「比べないで」ということである。
 大人は子どもが常識からはみだすことを気にし過ぎている。
 そのへんの事情を以下で分析している。
 
 本調査報告書の紹介は59回目になる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第2部 障害者のいない家族との比較編

学習会報告(2)
「不登校児やひきこもりの子どもがいる家族」について
講師:西野博之氏 NPO法人フリースペースたまりば理事長

●不登校児の家族について

 子どもが親や教師に言いたいことのベスト 1 は「比べないでくれ」ということです。
 「どんな状態であっても、私は私でいいと何で言ってくれないのか」と子どもたちは心の中で叫んでいます。
 子どもたちは絶えず、きょうだいや友だち、親戚、周りの人たちと比較されて生きており、その結果、自分に自信が持てず、自尊感情が貧しくなっていくのです。

 親の多くは世間の目や他からの評価を気にしながら子育てをしています。
 目の前の子どもがどうしたいのか、どうありたいのかよりも、その子の行動が世間の「常識」の範疇に入るか否かを問題にしています。
 そこからはみ出すことは親の役割として、管理、制限しなければならないと考えていますが、このときの「常識」というものがあやふやなものが多いのです。
 「世間体」や「常識」に縛られ、子どもの声が聞こえなくなり、存在が見えなくなってきている親によって子どもは追い詰められ、ますます自信を失い、自分の存在すら否定するようになるのです。
 小、中学生へのある調査で、「生きていてもしょうがない」という問いに、「いつもそうだ」「ときどきそうだ」と答えた子どもが18.8%もいるという結果が出ており、5人に1人が「生きる」ということそのものを肯定できない社会を生み出しています。
 同じく、小、中学生の自殺は年間に95人もいて、4日に1人が命を落としています。
 ちなみに、小学生から大学生までの自殺者は886人いたそうです。
 実際に自分が関わったこの20年のうち5人の子どもが自殺しています。
 家庭の中でさえ、「そのままのあなたでいいよ、いきていていいんだよ、生きているだけですごいんだよ。」というメッセージが受け
取れずに苦しんでいる子どもたちが多くいることを知ってほしいと思います。

【引用おわり】



 親たちの目は世間の常識にとらわれている。
 その分、子どもにもそれが押し付けられる。
 そのため、子どもは自信がもてず、依存的になる。
 子どもを信頼して子ども自らの生き方を肯定する対応を大切にすることだ。
 親にしてみれば子どもの危なげな生き方に口出ししてしまう。
 子どもに任せていいことの方が多い。

(ケー)
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