きょうだいは障がいのある兄弟姉妹の自立生活手段を知っているか

 06, 2015 05:00
 障がいのある兄弟姉妹のことを、きょうだいはどの程度理解しているか。
 特に、自立生活する手立てについて調査した結果が以下のとおりである。

 本調査の紹介は44回目になる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第1部 基礎データ編(アンケート調査)および分析編
第3章 障害のある兄弟姉妹がいることの影響
第 4 節 将来の世話について
植木きよみ

●兄弟姉妹が自立生活をする手段を知っている 41.7%(「知っている」+「だいたい知っ ているの%)

 兄弟姉妹が自立生活をする手段を知っていますかの問いに対し、医療・教育・福祉関係に関わっているきょうだいとそうでないきょ うだいとの認知度の差をみた。
 医療・教育・福祉関係に関わっているきょうだいは 62.5%の人が「知っている」・「だいたい知っている」 と答えているのに対しそれ以外の人たちでは 33.1% と極端に少ない。
 これは社会のサポートシステムの情報が、医療・教育・福祉などの分野に関わっていない場合には得にくいということを示している。

 また、情報を得たことで 55.9%の人たちが 将来の負担感は軽減したと答えている。

兄弟姉妹が自立自活(施設の利用も含む)するために必要な情報を知っている
 知っている13.2%  だいたい知っている28.5%  あまり知らない39.9%  まったく知らない13.9%  不明4.5%

医療・教育・福祉関係に関わる仕事をしているか(不明 10 件を除く) ×兄弟姉妹が自立自活をするために必要な情報を知っている(不明 19 件を除く)
 全体(N=401)  知っている14.0%  だいたい知っている29.7%  あまり知らない41.6%  まったく知らない14.7%
 はい(N=144)  知っている27.1%  だいたい知っている35.4%  あまり知らない31.9%  まったく知らない5.6%
 いいえ(N=257)  知っている6.6%  だいたい知っている26.5%  あまり知らない47.1%  まったく知らない19.8%

兄弟姉妹が自立自活をするための情報を得ることで、将来の負担感が軽減した
 とてもした14.1%  少しした41.8%  あまりしない34.5%  全くしない6.2%  不明3.4%

【引用おわり】



 きょうだいにとって、障がいのある兄弟姉妹の自立生活をどうすればよいか十分情報を得るチャンスがない人にどのような支援が必要か。
 特に、医療・教育・福祉関係の仕事に就いてない人に対するサポートシステムがいかにあるべきか。
 やはり、家族内で積極的に話し合いすることが望まれる。
 情報を得たからといってすべて負担感を減らすまではいかないかもしれないが、解決の糸口にはなるはず。
 さらに、必要な時に適切な相談支援がなされる社会的サポートシステムが、身近にあることをきょうだいが知っていることが必要だ。

(ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?