きょうだい自身面倒見る

 05, 2015 05:00
 障がいのある兄弟姉妹を、きょうだいが面倒を見ようとする傾向は強い。
 それが以下の調査結果でもわかる。

 本調査の紹介は43回目になる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第1部 基礎データ編(アンケート調査)および分析編
第3章 障害のある兄弟姉妹がいることの影響
第 4 節 将来の世話について
植木きよみ

●自分が面倒を見る 25.9%

 あなたはその兄弟姉妹の介護や面倒をみますかの問いに対し、「みるつもりだ」と回答 したのは 兄 32.1%、 姉 31.1%、 弟 28.1%、 妹 19.6%。「施設に入っているが後見人になる」 と回答したのは兄 23.1%、姉 23.2%、弟 14.1%、 妹 21.6% となっている。
 この結果から、年長の兄・姉は兄弟姉妹の面倒を見ていこうと考えている傾向が大きいことがうかがえる。

 また、第2章第1節でAC(アダルト・チルドレン)のタイプ別について検討したが、「世話役」タイプのきょうだ いが多かったことは、全体的に「面倒を見る」 と答える傾向が高いことを裏付けていると言える。

 そのことについて不安を感じているかの問いに対し、「すごくある」と「少しある」が 75.5%と大きく占める。

あなたは兄弟姉妹の介護や面倒をみるか
 必要がない7.3%  自分がみるつもりだ25.6%  他の兄弟がみるつもりだ2.1%  施設入所を検討13.7%
 既に施設だが、後見人になるつもりだ19.8%  わからない24.1%  不明7.1%    

きょうだいの立場(不明 9 件を除く)× 自分が面倒をみる(不明 30 件を除く)
 全体(N=390)
 必要がない7.9%  自分がみるつもりだ27.9%  他の兄弟がみるつもりだ2.1%  施設入所を検討14.9%  既に施設だが、後見人になる21.3%  わからない25.9%

 兄(N=78)
 必要がない5.1%  自分がみるつもりだ32.1%  他の兄弟がみるつもりだ2.6%  施設入所を検討12.8%  既に施設だが、後見人になる23.1%  わからない24.4%

 姉(N=151)
 必要がない7.3%  自分がみるつもりだ31.1%  他の兄弟がみるつもりだ2.0%  施設入所を検討14.6%  既に施設だが、後見人になる23.2%  わからない21.9%

 弟(N=64)
 必要がない4.7%  自分がみるつもりだ28.1%  他の兄弟がみるつもりだ1.6%  施設入所を検討20.3%  既に施設だが、後見人になる14.1%  わからない31.3%

 妹(N=97)
 必要がない13.4%  自分がみるつもりだ19.6%  他の兄弟がみるつもりだ2.1%  施設入所を検討13.4%  既に施設だが、後見人になる21.6%  わからない29.9%

【引用おわり】



 障がいのある兄弟姉妹の面倒を、きょうだいがみようとする傾向が強い。
 きょうだいは、小さい頃から親の苦労をみて育っている。
 親の苦労を少しでも助けたいと自然に思う人が多いのも間違いない。
 ただ、障がいのある兄弟姉妹にとって最良の選択を、それぞれの家族においてなされることだ。
 家族の境遇によって、さまざまな選択があり得る。
 必ずしも、きょうだいが面倒みるのが最良といえない場合もあるからだ。

(ケー)
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