親が将来面倒をみれなくなった場合のことを親と話し合っている

 04, 2015 05:00
 障がい者のいる家族のきょうだいは、親が面倒みられなくなった時のことを話しているかどうか調べた。
 6割程度が話している。その内容が以下のとおりである。

 本調査の紹介は42回目になる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第1部 基礎データ編(アンケート調査)および分析編
第3章 障害のある兄弟姉妹がいることの影響
第 4 節 将来の世話について
植木きよみ

●親が面倒をみれなくなった場合のことを、 親と話し合っている 56.1%(「よく話す」+「と きどき話す」の%)

 親が面倒をみられなくなった場合の兄弟姉妹の介護について親とよく話し合うかとの問いに対しての回答は、10 代では「ぜんぜん話 さない」・「あまり話さない」と回答したものが合わせて 81.8% であるが 20代になると 45.7% と突然少なくなる。
 これは、10 代ではきょう だいも未だ親の保護下にあり介護について考慮するにいたっていないことが考えられる。
 20代になると親の年齢が上がるとともに、障害のある兄弟姉妹の受け入れ先は学校から社会へと変化し、きょうだい自身も進路・結婚などの問題も含め、兄弟姉妹のその後の介護が現実的に目の前に見えてくるのではないだろうか。
 同様に 40 代では 36.8%、50 代では 25.6% と数値はさがる。
 この年代では親が兄弟姉妹の面倒を見るのが難しくなっていることが考えられ、必然的に兄弟姉妹の介護について話し合うようになることが推測される。

親が将来面倒をみれなくなった場合のことを親と話し合っている

 よく話す10.8%  ときどき話す45.3%  あまり話さない27.1%  ぜんぜん話さない13.0%  不明3.8%

年代(不明 5 件を除く)×親と話し合っている(不明 16 件を除く)
 全体(N=404) よく話す11.4% ときどき話す47.0% あまり話さない28.0% ぜんぜん話さない13.6%
 10代(N=11) よく話す9.1% ときどき話す9.1% あまり話さない27.3% ぜんぜん話さない54.5%
 20代(N=140) よく話す6.4% ときどき話す47.9% あまり話さない32.1% ぜんぜん話さない13.6%
 30代(N=120) よく話す6.7% ときどき話す49.2% あまり話さない31.7% ぜんぜん話さない12.5%
 40代(N=68) よく話す13.2% ときどき話す49.2% あまり話さない25.0% ぜんぜん話さない11.8%
 50代(N=39) よく話す28.2% ときどき話す46.2% あまり話さない17.9% ぜんぜん話さない7.7%
 60代以上(N=26) よく話す30.8% ときどき話す42.3% あまり話さない11.5% ぜんぜん話さない15.4%  

【引用おわり】



 親もきょうだいも年齢が上がれば、障がいのある兄弟姉妹についてどのように面倒見るか考えざるを得ない。
 どのような話をするか中味までは吟味されてないが、40代以降障がいのある兄弟姉妹のことについて話する人が6割以上になる。
 でも、4割近くが話してないというのは、親たちが解決の道を探って、きょうだいに任せていないからだろう。
 それでうまくいっていればいいのだが、問題が生ずることはないのだろうか。
 いくら親が完璧な対応をしたと思っていたとしても、親が亡くなった後、きょうだいがほとんど何も知らせないままにしておいていいものか。
 きょうだいに何らかのものを託すことは必要だ。
 この調査はあくまでもきょうだいに対する聞き取りなので、きょうだいの態度を明らかにしたものである。
 きょうだい自ら親に対して、障がいのある兄弟姉妹のことを話する機会を持つべきと思うのだが。

(ケー)
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