きょうだいは家族の障がい者のことを友だちに話したか

 01, 2015 05:00
 障がい者のいる家族のきょうだいが、小学生の頃友だちに障がいのある兄弟姉妹のことを話したかどうかを調査した。
 それが以下の調査結果。
 
 本調査の紹介は第39回目となる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第1部 基礎データ編(アンケート調査)および分析編
第3章 障害のある兄弟姉妹がいることの影響
第 3 節 友だちとの関係
加瀬みずき

●小学生の頃、障害のある兄弟姉妹について友だちに話しをした 45%

 半数の者が「友人に話さなかった」と答えており、その中でも、あえて話さない理由に「理解してもらえないから」「隠したいから」を挙げる者も少なくなかった。
 このことは、単に話すか話さないかの問題ではなく、「本当の自分を理解してもらえない」「本当の自分を隠す」という心理的影響が懸念される。

 また、孤立や内向的行動様式にもつながりやすい。
 たとえば家族の機能不全度とのクロスにより、友だちに話しをした人は話さなかった人よりも機能不全が高い数字から、家族に話せない分、友だちに話しをしている傾向があると考えられる。
 よって、大人が相談相手になるだけでなく、子ども同士が「話をできる場の提供」は、支援のポイントになると思われる。

小学生の頃、障害のある兄弟姉妹について友だちに話したか

その理由

① 恥ずかしくないし、隠す必要はない。〈話す〉 64件 22.0%
② 聞かれたら答える。話の流れで話す。〈話す〉 31件 10.7%
③ 理解してもらいたいのであえて話す。〈話す〉 20件 6.9%
④ 話さなくても知っている。〈地域や学校が同じだから。〉〈話さない〉 65件 22.3%
⑤ 話してもどうせ分かってもらえない。〈話さない〉 15件 5.2%
⑥ 話す必要はない。〈話さない〉 25件 8.6%
⑦ あえて言わない。(恥ずかしい、隠したい等)〈話さない〉 54件 18.6%
⑧ その他(人によって区別した。わからない等)〈どちらとも言えない〉 17件 5.8%
全体 291件 100%

小学生の頃、友だちに話したか×機能不全度

全体(N=365) 機能不全なし0.3% やや機能不全あり・軽度5.8% 機能不全あり・中度20.3% 完全に機能不全・重度73.7%
話した(N=172) 機能不全なし0.6% やや機能不全あり・軽度1.7% 機能不全あり・中度18.0% 完全に機能不全・重度79.7%
話さなかった(N=193) 機能不全なし0.0% やや機能不全あり・軽度9.3% 機能不全あり・中度22.3% 完全に機能不全・重度68.4% 

【引用おわり】



 きょうだいにとって、友だちの関係において、障がいのある兄弟姉妹のことを話す・話さないといったことにも葛藤があったと想像できる。
 隠す人2割強、隠さない人2割弱と数値的に大きな開きがあるわけでない。
 また、話す人は①~③まで合わせて39.6%いる。
 話さない人は④~⑥まで36.1%だ。
 これも数値的にそんなに差がない。
 友だちとどのぐらい親密度があるかによって違いが出てくるのか。
 そのあたりを調べるのもちょっと難しいか。

(ケー)
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