きょうだいには将来の不安あり

 31, 2015 05:00
 障がい者がいる家族のきょうだいには、さまざまな肯定的な影響、否定的な影響があることがわかる。
 それが以下の調査結果だ。
 
 本調査の紹介は第38回目となる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第1部 基礎データ編(アンケート調査)および分析編
第3章 障害のある兄弟姉妹がいることの影響
第 2 節 人生に影響があったと思うこと
林 浩三

■全体として、半数以上のきょうだいが自分の人生の節目となることを選択する際、「影響がなかった」と答えている一方、しかし、「影響があった」と答えているきょうだいもいるので、その事柄を明確にし、今後の課題解決に向けての参考としたい。

●その他への影響があった 18.4%

その他で何か影響がありましたか。あった場合、それはどのようなことですか。

影響がなかった 97人 22.9%

影響があった 78人 18.4%

 ① 親への尊敬、感謝 2件 0.5%
 ② 人助け、福祉、ボランティアへの興味 9件 2.1%
 ③ 人間関係の広がり 5件 1.2%
 ④ 視野の広がり(人生観、価値観、家庭観) 8件 1.9%
 ⑤ 家族の絆の強化 5件 1.2%
 ⑥ 日常の世話の困難さ、将来の負担や不安 14件 3.3%
 ⑦ 自由な時間や行動の制限 4件 0.9%
 ⑧ 自己抑制、自己肯定感の低下 13件 3.1%
 ⑨ 社会の偏見差別、いじめ 4件 0.9%
 ⑩ 親の兄弟姉妹への言動や考えの不満 3件 0.7%
 ⑪ 家庭不和、居場所がない、団欒がない 4件 0.9%
 ⑫ 兄弟姉妹のことがいつも気になる 4件 0.9%
 ⑬ 家庭状況も含めて全てにストレス、心理的影響 4件、0.9%
 ⑭ その他 7件 1.7%
 未回答、不明 249人 58.7%
 全体 424人 100% 86件

【引用おわり】



 以上のように、
 肯定的な影響は①~⑤までである。29件、6.9%
 否定的な影響は⑥~⑬まで。50件、11.6%
 否定的な影響が多い。
 ただ、特別影響を感じなかったとする回答は、影響があったとするより多いのも事実である。
 さらに回答なしというのが6割近くある。
 障がい者からの影響と言われても直ぐには思いつかないという人が多いのだろう。
 
(ケー)
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