きょうだいの結婚にどんな影響があったか

 30, 2015 05:00
 障がいのある兄弟姉妹がいるきょうだいにとって、結婚する時どんな影響があったか。
 以下が、その調査結果である。
 
 本調査の紹介は第37回目となる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第1部 基礎データ編(アンケート調査)および分析編
第3章 障害のある兄弟姉妹がいることの影響
第 2 節 人生に影響があったと思うこと
林 浩三

■全体として、半数以上のきょうだいが自分の人生の節目となることを選択する際、「影響がなかった」と答えている一方、しかし、「影響があった」と答えているきょうだいもいるので、その事柄を明確にし、今後の課題解決に向けての参考としたい。

●結婚への影響があった(ある)30%

 状況も回答も様々で代表的なものを列記することにする。
 ①配偶者に求める要素とは、障害のある兄弟姉妹のことを理解がある人と結婚した、未婚の方は理解ある人との結婚でないと難しいという内容である。(9.2%)

 ②結婚の物理的条件に求める要素とは、同居もしくは近隣での住居が条件になったという ことである。
 これは自分自身の選択で実行したという人が多い中、親からの懇願(親からの条件)として突きつけられたという人もいた。

 ③恋人、配偶者との関係、不安とは、障害のある兄弟姉妹を理由に喧嘩や別れがあった、また話すことで関係が悪くなることが不安に思っているという内容のものだ。

 また、④恋人、配偶者の親や家族に反対された、反対されるのではないかという不安がある人が 6.4%。

 ⑤結婚観への影響の中には、結婚に踏み切れない(なかった)、何となく結婚できないと思っている(いた)等のマイナスなイメージを持っている人も多くいた。(5.2%)

 尚、きょうだいが“結びの神”となって理想の人と出会えた、配偶者や自分の子どもによい影響を与えたという人もいて、プラスな影響があった人もいた。

結婚への影響がありましたか。あった場合、それはどのようなことですか。

影響がなかった 148人 34.9%

影響があった 127人 30%

 ① 配偶者に求める要素(障害のある兄弟姉妹への理解等) 39件 9.2%
 ② 結婚の物理的条件に求める要素(同居や近隣居住等) 14件 3.3%
 ③ 恋人、配偶者との関係(喧嘩、別れ)、不安 28件 6.6%
 ④ 恋人、配偶者の親や家族との関係(反対)、不安 27件 6.4%
 ⑤ 結婚観への影響 22件 5.2%
 ⑥ 障害のある兄弟姉妹が縁で結婚 4件 0.9%
 ⑦ その他 12件 2.8%
 未回答、未明 149人 35.1%
 全体 424人 100% 146件

【引用おわり】



 障がい者がいたからといって、特別影響なかったというのが3割強。
 影響ありと回答した3割より数が多い。
 でも、影響ありなしはほぼ同数と言っていい。
 ただ、未回答も3割強いる。
 答えたくなかった心境がうかがえる。
 結婚が、障がい者のせいだとか、関係ないとかと一概に言えないとする心理が働いている。
 そんなことまで聞いてほしくないとの抵抗とも言える。
 いろんな葛藤が見え隠れする。

(ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?