タイプ別の判定

 16, 2015 05:00
 障がい者のいるきょうだいが多かれ少なかれアダルト・チルドレン(AC)性を持つとの調査を紹介している。
 そのACに関してタイプ別に分けても、それだけの傾向というよりそれぞれの要素がまじっている。
 そうした主張が以下で述べられている。

 本調査の紹介は第23回目となる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第1部 基礎データ編(アンケート調査)および分析編
第2章 子ども時代の家庭での経験と自分の様子との関係性
第1節 アダルト・チルドレン
吉川かおり

2. 得点による傾向

3. ACの5タイプの判定

 ACの5タイプは、1人が1つのタイプをもつというものではなく、1人でいくつかのタイプを持ち分けていると考えた方が現実に即している。
 つまり、おおむね優等生タイプであるが、時によって道化師タイプの役割を果たしているとか、おおむね世話役タイプであるが時に身代わりタイプの役割をしているというように、場に応じて表面に出るタイプが異なる(演 じている役割が異なる、とACのケアの領域では言われている)と考えるべきなのである。

 そのため、今回の調査においても、1人が複数のタイプに当てはまるという結果が得られている。
 全体的な傾向として「ヒーロータイプ」 と「世話役タイプ」が多いのは、このような調査に協力的なきょうだいは一般的に、障害児者と積極的なかかわりをもっている人が多いためであると考えられる。
 一方で、割合としては「ヒーロー」や「世話役」の約半数ではあるが、 「身代わりタイプ」や「いなくなった子タイプ」 の傾向をもつきょうだいもいるということが明らかになったことは、きょうだいのもつ「生 きていきにくさ」の多面性を表したものとして位置づけることができよう。

【引用おわり】



 きょうだいが複数のタイプを持ち合わせている。
 結局、複雑な環境の中で生きにくさをバランスするために、もがいているきょうだいの姿だ。
 その場において、自分のなりの努力をしている。
 それがうまくいっていないといった状況なのだろう。

(ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?