アダルト・チルドレンの5タイプ

 10, 2015 05:00
 障害児者のいる家族にとって、きょうだいは何がしかの生きにくさを感じている。
 それが子供らしからぬ行動を示す傾向がある。
 きょうだいがどんな行動を示すかをタイプ別に分析したのが以下に引用したものである。

 本調査の紹介は第17回目となる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第1部 基礎データ編(アンケート調査)および分析編
第2章 子ども時代の家庭での経験と自分の様子との関係性
第1節 アダルト・チルドレン
吉川かおり

1. AC(アダルト ・ チルドレン)性の測定

 障害児者が家族にいることによって、ネグレクト状態におかれる、親の手伝いをしたり優等生になったりすることできょうだいが存在 意義を見出そうとする、不登校をすることで親の注意を自分に引き戻そうとする、親同士の葛藤をやわらげ和ませる役割を担う、といった状態は、機能不全の結果として生じるものであり、ACの特徴と合致するものである。

 その観点から、きょうだいが身につけたAC性を測定することで、きょうだいがもっている 「生きにくさ」を明らかにし、さらに家族が機 能不全になっているかどうかを判断できると考えたのである。

 ACの5タイプとして挙げられているものは、①ヒーロータイプ、②身代わりタイプ、③いなくなった子タイプ、④道化師タイプ、⑤ 世話役タイプ、である。

 具体的には、①ヒーロータイプとは、優等生であり家族の誇りとなるような行動をとることで自分の存在価値を得ようと頑張るタイ プであり、疲れていても休めない、完璧にできない自分を責めるといった傾向が見られる。
 ②身代わりタイプは、家でも学校でも何かとトラブルを起こすことで、家族の中にある葛藤や緊張から目をそらさせる役割をしているタイ プであり、内面にある寂しさやつらさを誰にも言えずに行動にあらわす傾向がある。
 ③いなくなった子タイプとは、ほめられるわけでも問題を起こすわけでもなく、目立たずに存在を忘れられたかのようにしているタイプで、 目立たずにいることで自分が傷つくことから身を守っているものの、孤独感を強める傾向がある。
 ④道化師タイプとは、おどけた態度やしぐさで家族の緊張を和らげ、場を和ませる役割をするタイプで、自分の辛さをはっきり言葉にすることができないという傾向がある。
 ⑤世話役タイプとは、小さい時から親の面倒を みたり、愚痴や相談を聞いたりとカウンセラーのような役割を果たし、妹や弟(今回の調査では障害児)の保護者役になったりするタイプで、自分のことはいつも後回しにしているため自分の感情やしたいことがわからなくなる傾向がある、と言われている。

【引用おわり】



 きょうだいは、いい子になったり、悪い子を演じたりして家族がアンパンランスになっているのをバランスさせようとする傾向にある。
 ふだんから自然に親に甘えられない状況を、自分なりに解決しようとしている。
 ある意味、親の苦労を少しでも肩代わりしようとする努力といってもいい。
 きょうだいも家族の一員として何かしらの役割を果たそうとしているのだ。
 うまくいかない努力の悩みも感じながら。

(ケー)
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