機能不全家族で育って大人になった人=アダルト・チルドレン

 09, 2015 05:00
 障害児者のいる家族が機能不全化しやすいという仮説は正しいか。
 そして、きょうだいの不安や悩みはそれによってもたらされるといった仮説は本当か。
 そういったことを調べる調査を紹介し続けている。

 本調査の紹介は第16回目となる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

第1部 基礎データ編(アンケート調査)および分析編
第2章 子ども時代の家庭での経験と自分の様子との関係性
第1節 アダルト・チルドレン
吉川かおり

1. AC(アダルト ・ チルドレン)性の測定

 第1章で述べたとおり、「障害児者のいる家族は機能不全化しやすいのではないか」、「きょ うだい自身の大変さやつらさは、家族がきょう だいのニーズに対応する力を失っていること (家族の機能不全)によって生じるのではないか」という仮説を検証するために、機能不全の結果としてきょうだいが身につけるAC性を測定した。

 用いた項目は、特定非営利活動法人アスクのホームページで公開されている「自分をふり かえるためのチェック項目-ACの5つのタ イプ」http://www.ask.or.jp/actype.html から引用した。

 参考までに、ACとはもともとはアルコール依存症者のいる家庭で育って大人になった人 (Adult Children of Alcoholics)という意味 で、米国における福祉や心理の臨床の場で発見され、使われるようになった用語である。
 近年では、アルコール依存症だけでなく、子どもが子どもらしく育つことのできなかった家庭、つまり「機能不全」家族で育って大人になった人(Adult Children of Dysfunctional Family)という意味でACが使われるようになっている。

【引用おわり】



 障害児者のいる家族のきょうだいは、アダルト・チルドレンの程度がどのぐらいか。
 それを明らかにしようとしている。
 これを明らかにすることで、きょうだいに対する支援のあり方を見つけようとするものである。

(ケー)
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