障害のある兄弟姉妹は、最後まで家族であることの可能性が最も大きい

 29, 2015 05:08
 障害のあるきょうだいが、社会の中で生きにくさを感じるのはなぜか。
 きょうだいの中でも姉は、障害のある兄弟姉妹の面倒をみなければと思う。
 障害のある人のきょうだいは、自分がしっかりしなければならないと思う傾向が強いのだ。

 そうした問題に関して以下に記述している。
 本調査の紹介は第6回目となる。



【引用はじめ】

障害のある人の きょうだいへの調査 報告書

障害者の家族支援を目指すための調査研究Ⅱ
-特に支援体制が遅れているきょうだいへの支援を視野に入れて-
平成20年6月発行
財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金
http://www.niceheart.or.jp/jigyonaiyomenu/kazokusien/

序章(p.8~p.9)

「障害のある人のきょうだいの実態調査」-調査の目的と調査結果のポイント- 
伊藤逞子

 家族の機能不全化を防ぐための方策を考え ることが、きょうだいの抱える『生きにくさ』への支援となり、きょうだいが生きやすい社 会、全ての人にとって生きやすい社会を目指すことにつながるだろう。

 また、今回の調査で、きょうだい特に姉は、子どもの時から『自分は障害のある兄弟姉妹の面倒をみるのだ』と考える傾向が強いことも浮 き彫りにされた。
 さらに、障害のあるなしとは別に、「きょうだいなのだから一番の理解者でありたい」と思っているきょうだいが多いので ある。
 そして、記述式の質問にたいしては、様々な場面で、将来への不安が実に多く書かれている。
 これは、我々の社会が、障害者とその家族にとって安心できる将来を思い描くことの、 しにくい社会であることを示しているといえ よう。

 同時に、障害のある兄弟姉妹にとって、最後まで家族であることの可能性が最も大きいのは、きょうだいであるという事実がある。
 家族が家族らしさを保つためには、やはりきょうだいの抱える問題をきちんと捉えて支援するという視点に立つ必要がある。

【引用おわり】



 きょうだいの抱える問題は、今まで注目されてこなかった。
 親の苦労をみて育つきょうだいも、言うに言われぬ悩みや不安を抱えている。
 自らを犠牲にしてなんとかしようとする傾向がある。
 そうしたきょうだいに対する理解を図る必要がある。
 より良い支援のあり方を見出そうとするのが、本調査である。

(ケー)
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