富国強兵の時代の障がい者

 19, 2015 05:57
大正・昭和にあって日本はまっしぐらに軍国主義化していった。
 国際情勢や国内情勢が影響している。
 当時、国内経済は不況期にあり、「国民皆兵」が国是であったため、障がい者を省みるものは少なかった。
 
 そのへんの事情について、花田春兆氏は以下のように述べる。
 花田春兆氏の引用は第19回目である。、 



【引用はじめ】

花田春兆(国際障害者年日本推進協議会副代表)
日本の障害者の歴史―現代の視点から―

「リハビリテーション研究」1987年3月(第54号)2頁~8頁 (財)日本障害者リハビリテーション協会発行
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/rehab/r054/r054_002.html

A 近代以前

B 近代以後

2.大正・昭和初期

 大正デモクラシーと呼ばれる短い時期を過ごすと、日本は急速に軍国化を進める軍の勢力に引きずられて行きます。
 富国強兵、つまりともかく国を経済的に富ませ強い軍隊を持つことが、先進国に追いつく一番の近道だとする政策は明治以来とられて来ていましたが、それが極端になってしまうのです。
 すべてに優先して軍備が進められて、その結果が泥沼の戦争へと突入して行きます。
 そうした中では障害者は、生産性を高めるという点からも十分ではないという見方をされていましたし、ましてや兵隊になることは出来ませんから、国のためには役に立たないのだという考えが次第に広まって行きました。
 多くの障害者にとって生きにくい世の中になって行くのです。

【引用おわり】



 障がい者は当時生産性に寄与しない足手まどいな者としてみなされていた。
 それこそ、社会からの差別と偏見にさらされ、ひっそりと暮らさざるを得なかった。
 障がい者の可能性に注目し、その力を引き出す試みはごく例外的であった。

(ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?