スウェーデンの1800年代の精神遅滞児施策

 31, 2015 05:00
 スウェーデンの精神遅滞児のケアは、1800年代から始まっている。
 障がい者を一緒くたに収容する施設があった。それは医療的な対応であった。
 また、一方では教育可能とみなされた精神遅滞児は、療育施設で教育的対応を行った。

 これに関して、以下において森はな絵氏の説明がある。
 森氏の引用は第36回目となる。



【引用はじめ】

知的障がい者との共生社会の実現
森 は な 絵
www.f.waseda.jp/k_okabe/semi-theses/11hanae_mori.pdf

2.3 成文化されるまでの背景

 スウェーデンにおけるケアの発展に関しては2つの伝統があるとニィリエはいう。
 それは、教育学的なものと医学的なものである。
 1800 年代、スウェーデンも日本と同じく、「精神遅滞児童」は高齢者、身体障がい者、精神疾患者等と一緒に貧民救済院や病院に収容さ れていた。
 しかし日本と違っていた点は、その理由が差別的なものというより「邪悪で無理解な環境から児童を救う」というように、障がいのある人の救済にあったというところである。
 そして、「教育可能な精神遅滞児童のための療育施設」と呼ばれた施設では、「教育可能」と判断された児童に対して、「単なる社会の落伍者から社会貢献できる一人の市民」 になれるよう療育し、よい衛生管理のもと教育を行った。

【引用おわり】



 スウェーデンの精神遅滞児への初期の対応は、収容施設内で救済することが主流であった。
 教育可能とみなされると、療育施設において社会貢献が期待された。
 精神遅滞児の可能性を導く初期的対策がなされていたことは評価できる。
 
(ケー)
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