親子の関係で生ずる密着感情

 19, 2015 05:00
 知的障がいのある子を抱える親の傾向として、子どもに対して世話焼きになる。
 それはどうしても避けられない。
 子どもが大きくなっても親にしてみれば、あれもこれもしてやらなければと心配である。
 それにより、親子が離れがたいという感情を生み出すことになる。
 以下では、「分有への違和感」と表現している。

 本論文は、第9回目の引用である。



【引用はじめ】

障害者家族におけるケアの特性とその限界 ―「ケアの社会的分有」にむけた検討課題―

中根 成寿(立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程)

『立命館産業社会論集』2005年3月

1 ケアの社会的分有への違和感を巡って ―障害者家族の親たちの語りから

 上記の語り(第5回目3/15土~8回目3/18火の引用)はすでに障害をもつ子が成人期を 迎え,親自身も中年期から高齢期になろうとする世代の親のものである。
 これまでの生活の中で経験した子との,社会との相互作用により親の中に子へのケアに対する独特の感覚が生成さ れ,それが「分有への違和感」を生んでいると本稿では捉える。
 またそれを「ケアへ向かう力」 と名付ける。「ケアへ向かう力」が「分有への違和感」の要因であるという構図である。

【引用おわり】



 障がいのある子に対する親の対応は、他のきょうだいとの接し方と違っている。
 次のような親たちの3つの例をブログで取り上げた。

 ① 3月15日(日)「しんどい子育てがあっても抱きしめたい」
  父親A 「もうパニックで,蹴られたり,殴ら れたりしたこともあるけれども,だけどかわいいというか。けろっと,まあ抱きしめてやりたい」

 ② 3月16日(月)「親子関係は皮膚感覚的親しみ」
  父親A 「子どもがご飯なんか,おかずなんか 食べ残しますやんか。下の子どもの食べ残 したもんには手が出ないんですよ。でも、(障がいのある子)が食べ残したものはね,平気で食べられるんですよ」

 ③ 3月17日(火)「今もへその緒でつながっている感じがする」
  母親B 「まだ へその緒がつながってる感じがする。 切れてない感じが。今この瞬間も」

 ④ 3月18日(水)「食べたくなるほど可愛く思う」
  母親C 「髪の毛の先から,足の先まで可愛いんですよ。妹にはそんな感情はない。私も食べたいよう な気がする時がある」

 以上のような、障がいのある子と切っても切れない関係が築かれてきた生育の歴史がある。

(ケー)
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