しんどい子育てがあっても抱きしめたい

 15, 2015 05:20
 障がいのある子に対する子育ては、本当にしんどいと親は語る。
 しかし、そうだからこそ子供に対する気持ちは、一層愛おしい。
 親子関係は、障がいのない子以上に強いつながりがある。
 そうした親の話が以下に述べられている。

 本論文は、第5回目の引用である。



【引用はじめ】

障害者家族におけるケアの特性とその限界 ―「ケアの社会的分有」にむけた検討課題―

中根 成寿(立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程)

『立命館産業社会論集』2005年3月

1 ケアの社会的分有への違和感を巡って ―障害者家族の親たちの語りから

父親A

 「もうパニックで,蹴られたり,殴ら れたりしたこともあるけれども,だけどかわいいというか。
 けろっと,まあ抱きしめてやりたいような瞬間もですね,再々あるわけですよねえ。
 あのう,下の子どもにはないような愛らしさというか,純粋さというか,そういう部分は,ほんとに頭をなでてやりたいような部分ていうのがあるわけで。
 やっぱり強烈に(筆者注―子の名前)なんかの場合は自分が育ててきたプロセスが強く印象に残ってるんですわ。
 だから,ほんとに子育ていうのはやっぱりしんどいからこそ,親の人生がね, あるような気がするんです。
 もうその親だから当然やろという気持ちの背景がなにかというのはね。ううんちょっと,われわれ自身も言葉にできないんですけども。」

【引用おわり】



 親の話にはいろんな複雑な思いがからまっている。
 そして、親それぞれが置かれた状況によって異なるものがある。
 子育てがとてもしんどかった時期、親は無我夢中である。
 必死で障がいのある子と向かい合っている。
 そして、いつの間にかあの必死なだったことがなつかしさに変わる。
 必ずしも大変さがなくなるわけではない。
 それでも、障がいのある子と一緒の生活がなによりの安らぎになる。
 人一倍の苦労が互いのつながりを強める。
 上記引用の「父親A」の語りが言わんとすることか。 

(ケー)
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