障がい者家族の悲願

 12, 2015 05:00
 高齢化社会にあって、障がい者を抱える家族の悩みは大きい。
 老障介護といった、高齢化した親が障がいのある家族の面倒をみている状況がある。
 また、親亡き後の障がいのある人の面倒を誰が見るか。
 核家族化している状況では深刻な悩みである。
 こうした問題提起が下記の引用である。

 本論文は、第3回目の引用である。



【引用はじめ】

障害者家族におけるケアの特性とその限界 ―「ケアの社会的分有」にむけた検討課題―

中根 成寿(立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程)

『立命館産業社会論集』2005年3月

1 ケアの社会的分有への違和感を巡って ―障害者家族の親たちの語りから

 もちろん,問題が顕在化したことで対応すべ き課題は増加した。
 「介護の分有化」は障害者家族の当事者たちの関心の一つである。
 それは彼らの抱える親亡き後問題に直結する課題であるからだ。
 これまで家族の内部でケアを完結させること,という根拠のない規範の影響を強く受けてきたのは他でもない障害者家族である。
 障害の特性や症状により必要なケアの総量や方向性には多様性があるとはいえ,これまで家族の内部に留められたケアを分有化するのは障害者家族の長年の悲願であったといえよう。

【引用おわり】



 障がいのある人を抱えた家族にとって、障がい者の面倒は、家族がみるものだという社会の雰囲気があった。
 それが十分できないということで罪悪感を持ってしまう。
 しかし、家族だけでは解決できないことが多い。
 そうしたことに対し、社会も問題を共有して家族の負担を軽減する体制を整備することが進んできている。
 親たちの悩みや負担を軽くする相談支援や福祉サービスが利用しやすくなっている。
 望ましい方向に進んでいることは確かだ。
 もちろん、今後も、本人に対する教育の場、すまいの場、働く場がさらにより良いものになるよう働きかけていかなければならない。 

(ケー)
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