親の会における活動上の悩み

 05, 2015 05:00
 障がい等のある子を抱える親の会にとって、活動上どんなことで悩んでいるか。
 会員相互の情報交換・親睦交流等を継続的に行えるように望んでいる。
 しかし、財政難、役員の世代交代がうまくいかないといった問題を共通して持っている。
 以下に、その悩みが示されている。

 なお、本調査研究の紹介は第4回目となる。
 


【引用はじめ】

www.aiiku.or.jp/~doc/houkoku/h05/h051156.pdf
平成5年度厚生省心身障害研究 「少子化時代に対応した母子保健事業に関する研究」

患者の会、親の会の活動実態調査 野辺明子

9) 具体的な活動内容

 具体的な活動内容は会員相互の情報交換や、親睦交流、そのための機関誌の発行が活動の中心となっていることがうかがわれた。

10) 活動上の悩み

 実際に会活動を持続させていく際の運営上の悩みをあげる回答が圧倒的に多かった。
 中でも切実な悩みとして共通していたのは、財政難と役貝の世代交代がなかなかうまくいかないという問題である。
 以下、主な悩みをあげてみる。

1.患児をかかえているため、活動すること自体が難しい

2、財政不足、郵便料の値上げなどすぐに響いてくる

3.役員のなり手が少なく、若い世代へのバトンタッチが難しい

4.病気について相談してくる人は多いが入会者が少なく、なかなか会員が増えない

5.症状が軽くなると1年位で退会していく人が多い

6.若い母親は育児で外に出にくく、子どもが大きくなった母親は仕事に就くため、役員の世代交代が困難

7.希少難病のため会員数が絶対的に少なく、また全国に散在しているので、一堂に会しての活動がやりにくい

8.全国的な統一組織がないため、パワーが発揮しにくい

9.一部の専門医に会活動に無理解な人がいてやりにくい

10..子どもや親の年齢層が広がり、焦点をしぽった活動がやりにくい

11.知的障害への偏見・差別が根強く、地域での暮らしに様々な問題点がある。

12.仲良しグループ的な会になりやすい

 病児や障害児をかかえている親自身が活動の担い手であることの困難さと運動を維持していく上での役員のなり手が少ないといった現実が指摘されている。

【引用おわり】



 親の会といった組織をうまく運営するには、リーダーがいて、それを維持する上での財政上の裏付けが必要である。
 また、その運営に専念する時間もいる。
 互いに協力し合ってというが、みんながバランスよく仕事を分担することも難しい。
 肝心の障がいのある子の世話もしながらとなれば、大変である。
 親の会に参加して、仲間から得られる情報はとてもいいとの思いがある。
 でも、親の会の運営を支える役割を引き受けるとなれば二の足を踏む。
 限られた人が多くの負担を引き受けて、親の会を運営しているのが現状である。

(ケー)
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