クレジットカードが借金であることの認識がない

 21, 2015 07:04
 名川勝氏のブログ(misc.)から引用する。
 発達障がいのある人が、金銭管理がうまくできず支援に対し拒否的である。
 介入することが大変という事例である。
 どうすればいいかという相談に対し、どうしたかという内容だ。



【引用はじめ】 

http://mnagawa.air-nifty.com/misc/2007/02/post_26db.html

2007/02/11

「窮状認識がない人の支援」

先日某地にて伺った支援である。

 自閉症・発達障害の支援者として尊敬している方から、金銭管理・消費トラブルのことで困っていると相談をいただいていた。
 クレジットカードが借金であることの認識がない(口座の預金額は減ることの認識がない)、欲しいものは買う、生活困難となる、しかし他者管理はとても嫌い、俺は俺の暮らしをしたい、そういう人がいるのだがという話。
 こういう例は各地に少なからずある。
 
 いろいろ話し合いをして、参考になりそうな他の支援例や対応観点、関連情報などお伝えして、うーんうーむと唸ってからその場は分かれた。
 すると先日、事後報告をいただけた。

感想として幾つか。

● 「危機的な自分の状況」について理解する方法はいろいろある。
 その人のわかりやすい言葉もそれぞれにある。
 武居光さんがある文章で指摘している。
 “情報提供とはわかりやすくかみ砕くことではない、その人のストライクゾーンに球を放ること”(実践成年後見,No.19,p89)。
 上記の方の場合は権威のある方に少し強く言ってもらって、そうかそういうことかとわかってもらったらしいが、わかり方とはいろいろある。
 このストライクゾーンを理解するのがたいへんだし大切。

● 搾取・虐待にあっているのと同じ状態、というのもひとつの方便か。

● 自分が何のためにいて、どのようにあなたにしたいのかをはっきりと伝える。
 そのことによって相手に対する自分をブレさせない。

● 強く出る人、支援する人、逃げ込める人(受け入れてくれる人)を分担する。
 これはよく言われることだが、他の手段と組み合わせることで効果を発揮する。

● 「俺は大丈夫、自分でやれる」「平気だからかまうな」の向こう側に、不安に感じる気持ちがあったりもする。
 でもそれは不安だろうと直接に突いても出てきにくい。

● こうやってあなたのトラブルは解消されていく、という具体的な筋道を見せることで、その解決法を肯定してもらえると、そこからはポジティブルーチン(positive routine)に持って行ける場合がある。

【引用おわり】



 相手の理解に即したストライクゾーンによって、支援に対する信頼を得る。
 本人と支援者の信頼関係を創り上げながら、本人の危機的立場をわかってもらうことである。
 支援者が役割決めて、チームワークによって本人の説得にあたることも有効である。
 トラブルが解決するプロセスが具体的に見えるといい。

(ケー)
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