高齢者施設やグループホームへの移行の課題

 07, 2015 05:00
 利用者の高齢化により、どんな住まいが適切か。
 高齢者福祉施設、グループホームといった意見がある。
 しかし、その実現には課題も多い。

 以下、そうした内容の引用である。
 本論文の紹介は第21回目となる。



【引用はじめ】 

植 田   章

佛教大学社会福祉学部論集 第6号(2010年3月)

知的障害のある人の加齢と地域生活支援の実践的課題 ──「知的障害のある人(壮年期・高齢期)の健康と生活に関する調査」から

archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0006/FO00060L019.pdf

6 高齢化する家族(4)

 一方,職員がそれぞれの利用者の今後の住まいとして望ましいと考える場所については,次のような意見がある。
 本人や家族の希望には見られなかった「高齢者福祉施設」がわずかではあるが見られた。
 (現在グループホーム・ケアホーム等で暮らす者で5名,8.3%,
 自宅で暮らす者で2名,2.7%,
 障害者生活施設で1名,0.8%)。
 高齢化する利用者への支援に限界を感じて高齢者福祉施設への移行を検討する必要性が上げられた。
 その一方,障害があるために適切な支援を受けることが難しいのではないかとの戸惑いから実現には至っていない現状もあるようである。

 上述したように,政策的に進められているグループホーム・ケアホーム等への移行ではあるが,重度の人の受け入れが難しいなど未だ多くの問題点を抱えている。
 そのことを鑑みると,障害者生活施設そのものの居住性を高めることもその方策の一つになるかもしれない。

【引用おわり】



 高齢者福祉施設に障がい者も一緒に生活するといったことが、各地で試み始めている。
 もちろん、受け入れ側の支援が適切になされるかといった課題はある。
 しかし、支援者側が障がい者に対する理解と支援のあり方を学び、施設環境の整備を図っていくことができればそんなに難しいことではない。
 また、高齢利用者の障がい者に対する理解といったことも重要である。
 グループホームの利用ももっと推進していく施策だ。
 既存の障がい者施設の活用となれば、高齢化した人たちに対する生活のしやすさを追求していく必要がある。

(ケー)
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COMMENT 1

Thu
2017.06.29
10:41

匿名さん #-

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はじめまして、横浜に住む青木と申します。義理の兄が知的障害でもうすぐ60才自宅から通所してますが自閉の傾向が強くGHなどへの意向をかたくなに拒否しており困っております。親はすでにおらず今は私ども夫婦と自立支援アシスタントの世話を受け生活しています。
自アシに関しては月に数回来る程度、どちらかと言うと話し相手、寄り添う事、通院など移動支援的なことが多く生活を見れるには至りません。全国的に高齢の障害者の終の棲家不足はこれからますます進むと思います。

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