障がい者にとって親からの自立は成長の重要な過程

 04, 2015 05:14
 障がい者の自立には、多くの壁が立ちはだかってきた。
 周囲がそれを妨げてきたことも大きな原因である。
 しかし、親の高齢化によって、障がい者の自立が必要に迫られる事態にもなってくる。
 こうした急な変化は望ましくない。
 徐々に親も障がい者も納得できる形の自立ができることが望ましい。

 以下に、障がい者の自立の意義が述べられている。
 本論文の紹介は第18回目である。



【引用はじめ】 

植 田   章

佛教大学社会福祉学部論集 第6号(2010年3月)

知的障害のある人の加齢と地域生活支援の実践的課題 ──「知的障害のある人(壮年期・高齢期)の健康と生活に関する調査」から

archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0006/FO00060L019.pdf

6 高齢化する家族(2)

 一般的に,20歳代,30歳代には親から独立,自立し,新しい生活をみずからの手で創り上げ ていくものである。
 しかし,障害のある人にとっては,介護者の確保や経済的な理由からそれが叶わないことが多い。
 しかし,親からの自立は,成長の重要な一過程でもある。
 その機会を奪われてきたことも彼らの受けた社会的不利益の一つである。
 そう考えるならば,親の高齢化によって,必要に駆られてでも介護者や暮らしの場などが変わっていくことは,けっして消極的な面ばかりではない。
 これは,高齢になった親にとっても同様である。
 その人生や生活を彼らの介護に多少なりとも縛られてきたことを鑑みても,介護負担が減る。
 一定の距離を保てるようになる。
 このことは,親自身の人生を大切にする点から,また,今後も良好な親子関係を続けていく上でも必要なことである。
 ただし,生活を変えていくことに対する親や本人それぞれの理解を得ることである。
 その転換の判断は慎重になされなければならない。

【引用おわり】



 親にとっても、障がいのある子にとっても、生活の変化は大きな転機となる。
 親が高齢化して、子に対する介護できない状況になってから慌てても遅すぎる。
 事前の準備が必要だ。
 その決断に迷っているうちに、どうしようもない状況が訪れてしまったら大変だ。
 関係者や経験者にどうしたらいいか話を聞き、相談しておく。
 今までのやり方がある。
 それにそったやり方だと間違いない。
 もちろん、一回や二回程度の相談で解決できる問題でない。
 決断するには、時間がかかる。
 迷いながらこれしかないなと時間をかけると、なんとなく納得できるものだ。 

(ケー)
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