高齢化する家族

 03, 2015 05:13
 知的障がい者の家族の多くが高齢化している。
 それに伴って、介護上の問題が生じてきている。
 以下は、その問題がどんなかを明らかにしている。

 本論文の紹介は第17回目である。



【引用はじめ】 

植 田   章

佛教大学社会福祉学部論集 第6号(2010年3月)

知的障害のある人の加齢と地域生活支援の実践的課題 ──「知的障害のある人(壮年期・高齢期)の健康と生活に関する調査」から

archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0006/FO00060L019.pdf

6 高齢化する家族(1)

 調査結果では,主たる介護者は親,なかでも母親が圧倒的に多い。
 しかも,その年齢は65歳から74歳に集中しており,親の高齢化は着実に進んでいる。
 また,親自身が入院や介護が必要 となる状態になることから,自宅での介護や援助が困難となる。
 その結果,自宅に暮らす者だけでなく,生活施設に暮らしている者にも,帰省回数が減る,
 帰省する場がなくなるなどの影響が出ている。
 また,かろうじて介護が可能であったとしても,親自身の加齢によって,本人の健康状態についての把握や職員とのコミュニケーションが困難となる場合もある。
 利用者の生活課題の共有に支障が出ることも考えられる。
 この点については,住まいやそこでの支援で困っていることを尋ねた項目で,介護者の確保,親亡き後の住まいなど親の高齢化に伴って生 じる問題に回答が多いことにも見られる。

【引用おわり】



 介護をしている母親の多くは、前期高齢者である。
 介護者自身が健康上の問題を抱える時期でもある。
 親子そろって介護上の問題が生ずる。
 複雑な状況を解決する支援こそ、喫緊の課題となっている。
 親亡き後も重要だが、その前から安心した生活ができる準備こそ必要なのだ。

(ケー)
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