壮年期・高齢期の作業効率低下に対する支援

 31, 2015 05:07
 年を重ねても居心地よく働くことができる支援が重要である。
 多くの力が低下する。
 それに合った支援内容が求められる。
 こうした内容に関する論文の紹介である。
 第14回目となった。



【引用はじめ】 

植 田   章

佛教大学社会福祉学部論集 第6号(2010年3月)

知的障害のある人の加齢と地域生活支援の実践的課題 ──「知的障害のある人(壮年期・高齢期)の健康と生活に関する調査」から

archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0006/FO00060L019.pdf

5 環境要因の再検討の必要性(2)

 性格・対人関係の変化

◯  利用者・職員に対する他傷行為がある 29.9
◯ 他の利用者から他傷行為を受ける、 トラブルに巻き込まれる 4.2
◯  障害・疾病からコミュニケーションをもてない  6.2
◯ 環境等の影響からコミュニケーションをもてない 2.1
◯ 人間関係が限定されている  3.5
◯ 不満や愚痴が多い 2..8
◯ 甘えが出る 4.9
◯ プラス面 23.6

 こうした集団編成に着目した視点は,支援内容にも配慮がなされなければならない。
 障害のあるなしにかかわらず,私たちが年を重ねていくと,集中力,注意力の低下や理由なくイライラしてしまうといった変化が個人差はあっても起こってくるものである。
  こうした変化を変化として自覚することはなくとも,仕事の能率が下がったり,その苛立ちを同僚や家族にぶつけてしまうなど,本人は大変に戸惑いを感じるものである。
 障害のある人の労働・作業活動における支援内容が,能力の無限の可能性を引き出すことを中心に据えていた青年・成人期のままであればどうであろう。
 求められる仕事の水準を達成することが負担にな ることもあるだろう。
 作業の内容に重点をおいて班の配属がなされれば, その集団のなかで孤立を生むこともある。
 したがって,壮年期・高齢期の人の労働・作業場面 においては,その人の働きたいという意欲を尊重しながらも,それを削いでしまうことのないことを原則に,年を重ねるほどに,気持ちよく,居心地よく働けることを第一に支援内容が検討される必要がある。

【引用おわり】



 年をとれば立居振舞いがうまくいかなくなる。
 そのため、周囲との関係に支障をきたすことが多くなる。
 問題が問題を呼び、悪循環に陥ってしまうとなかなか解決を難しくする。
 悪循環を断ち切る支援の工夫がなければならない。
 本人の実情をよく見極めた対応が必要である。

(ケー)
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