入所より通所の知的障がい者が病気にかかる率高い

 27, 2015 05:00
 知的障がい者の入所と通所で病気にかかる率が異なるといったデータが以下の引用により明らかにしている。
 以下のように通所の場合が有病率が高い。
 こうした加齢化に伴う健康問題を調査した論文を紹介している。
 その第10回目となった。



【引用はじめ】 

植 田   章

佛教大学社会福祉学部論集 第6号(2010年3月)

知的障害のある人の加齢と地域生活支援の実践的課題 ──「知的障害のある人(壮年期・高齢期)の健康と生活に関する調査」から

archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0006/FO00060L019.pdf
  
3 健康保持と日常的な生活アセスメントの重要性(4)

 健康状態について通所・入所の比較で見れば,ここ3年にかかった病気の有無で,入所に比べて通所でその割合が高くなっている(通所:「有」153名,53.0%/入所「有」96名,35.6%)。
 自宅で生活している利用者の健康状態は日中活動の支援においては,職員の支援計画のもと,健康に配慮した支援が提供されている。
 しかし,家に帰れば,家庭生活のなかで,たとえば,糖尿病であっても,甘い物を好きなだけ食べてしまうといったように,なかなかコントロールすることが難しい場合がある。
 また,入所で言えば,医療機関とのかかわりは職員が直接立ち会うため,詳細な状態の把握や医師との治療方針の共有については濃密に行うことが可能である。
  しかし,医療的なケアを必要とする者が通所に比べると多く,さらに加齢に伴って認知症などの症状も現れ始めるため,夜間も含めて24時間の対応が必要になっている。
 しかし,そんな状 態にあっても,医療体制は十分であるとは言えず,職員には生命を預かる責任と負担がそのままのしかかっていると言える。

【引用おわり】



 入所と通所の違いによって、有病率が異なることがわかる。
 通所者が5割強、入所者で4割弱である。
 入所施設における健康維持に関する支援体制がやりやすいからである。
 それは、慢性疾患等の食事管理といったことであろう。
 しかし、医療ケアを必要とする人たちへの24時間体制の健康管理となると、入所施設では限界があることも問題だ。 

(ケー)
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