職員による日常的な健康チェックが重要

 26, 2015 05:19
 知的障がい者の加齢による健康変化を日常的に把握する必要がある。
 そのためには、施設職員が利用者の健康状態の変化を判断できることである。
 施設の健康診断体制を整えておくことである。
 さらに、職員も利用者の健康問題に対応できる研修も大事となる。
 そうした問題について、植田章氏の論文を紹介している。
 その第9回目となった。



【引用はじめ】 

植 田   章

佛教大学社会福祉学部論集 第6号(2010年3月)

知的障害のある人の加齢と地域生活支援の実践的課題 ──「知的障害のある人(壮年期・高齢期)の健康と生活に関する調査」から

archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0006/FO00060L019.pdf
  
3 健康保持と日常的な生活アセスメントの重要性(3)

 こうした健康状態の変化に伴っては,職員の日常的な観察やアセスメントが肝要になってく る。
 健康診断等で行われる検尿・血液検査の経年的な把握と日常的に行っている血圧測定といっ たバイタルチェックに加えて,排泄や生理の状況,体重の変化,日常生活動作から見る体力の低下といったわずかな変化から感覚的,直感的に利用者の健康状態を把握しなければならない。
 また,加齢の変化に対する専門的知識や特別な支援も求められる。
 たとえば,本調査では,女性の4割(165名のうち60名,36.3%)が更年期障害の症状が「有」と回答し,その具体的な症状として,「イライラする」(28名,46.7%),「肩こり」,「頭痛」(それぞれ14名,23.3%),「不眠」, 「からだが冷える」(それぞれ12名,20.0%)が上げられているが,このような症状が更年期障害を要因とする場合もあることを理解していなければ判断し対応することができない。
 とくに男性職員や「加齢」を経験・体験していない若い職員には特別な研修の機会を設け,その上で, 壮年期・高齢期の人に対するアセスメントの視点を職場内で共有しておく必要ある。

【引用おわり】



 施設職員間で利用者の加齢に伴う健康問題を共通理解できることが重要だ。
 女性の利用者にとって更年期障がいからくる様々な症状に対する理解など、大切な観点になる。
 早期発見によって軽症のうちに対応できる体制を整備することである。

(ケー)
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