知的障がい者の高齢化も著しい

 19, 2015 05:00
 知的障がい者の高齢化に伴い、福祉現場での生活支援のあり方が課題となっている。
 植田章氏が調査した内容の論文を紹介している。
 その第2回目である。



【引用はじめ】 

植 田   章

佛教大学社会福祉学部論集 第6号(2010年3月)

知的障害のある人の加齢と地域生活支援の実践的課題 ──「知的障害のある人(壮年期・高齢期)の健康と生活に関する調査」から

archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0006/FO00060L019.pdf
  
は じ め に

 高齢化の進行は障害のある人たちにおいても例外ではない。
 知的障害者入所更生施設に暮らす60歳以上の者の比率は,1985年は2.3%であったものが,2001年は10.6%,2006年は14.3%。
  知的障害者通所更生施設ならびに通所授産施設においても40歳以上の比率は21.8%と着実に増 加している。

 このような状況を受けて,福祉現場では,壮年期・高齢期を迎える人たちへ の生活支援のあり方が大きな検討課題になっている。
 ところが2006年からスタートした障害者自立支援法は「障害者に対するサービスの計画的な整備や就労支援の強化,地域生活支援への 移行の推進等」を打ち出したものの,その制度設計は未だに家族や親族に介護や経済的な扶養を課すことを前提としている。
 また,地域生活支援への移行では,グループホーム・ケアホー ムの設置基準は緩和され,居住機能としてライフスタイルに合わせた「その人らしい暮らし」 の場を保障する水準とは到底言えないのが現状である。
 本小論では,筆者が知的障害者入所更生施設や通所授産施設の協力を得て実施した「知的障 害のある人(壮年期から高齢期)の健康と生活に関する調査」の結果をふまえ,壮年期から高齢期の人たちの地域での暮らしをより豊かなものにしていくための生活支援の実践的課題について検討する。

【引用おわり】



 上記は、知的障がい者の加齢によって生ずる課題を検討する論文である。
 健康に関すること、生活に関することについて、種々の課題に見舞われている。
 高齢化によっても豊かな暮らしができるようにしたいというのは、本人も家族も願っている。
 その願いをいかにすれば実現することができるか。
 そんな生活支援のあり方を明らかにする内容である。

(ケー)
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