知的障がい者の高齢化について扱った論文を紹介

 18, 2015 07:27
 知的障がい者の高齢化について扱った論文を継続して紹介していく。
 本論文は、「壮年期・高齢期の健康と生活に関する調査」をベースにしたものである。
 特に、健康や疾患への配慮だけでなく、人生の満足を追求した視点が含んだ論文でもある。
 興味をそそるものである。
 その第1回目である。



【引用はじめ】 

植 田   章

佛教大学社会福祉学部論集 第6号(2010年3月)

知的障害のある人の加齢と地域生活支援の実践的課題 ──「知的障害のある人(壮年期・高齢期)の健康と生活に関する調査」から

archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0006/FO00060L019.pdf
  
〔抄 録〕

 障害のあるなしにかかわらず,老化には個人差がある。
 ダウン症者においては壮年 期にさしかかった頃にアルツハイマー症状を呈したり,身体的機能の低下をもたらすなどの「早期老化」傾向が確認されている。
 しかし,知的障害のある人たちの「老い」が一律的に早いということではない。
 しかし,彼らが被ってきた社会的な不利益が壮年期・ 高齢期の暮らしを大きく規定していることは確かである。
 このことは,知的障害のある人たちの加齢研究の重要な視点と言える。
 本小論では,筆者が実施した「知的障害のある人(壮年期・高齢期)の健康と生活 に関する調査」の結果をふまえている。
 そして、健康保持と日常的な生活アセスメントの重要性や環境要因についての検討の必要性を提示した。
 また、高齢化する家族に対応した支援のあり方など,壮年期・高齢期の人たちの地域での暮らしをより豊かなものにしていくための生活支援の実践的課題について明らかにした。
 さらに,終末期を含めて後期高齢期の支援には, ただただ健康や疾患に配慮するだけの消極的な支援ではなく,「人生の満足」を追求 した積極的な視点が求められていることも示した。

キーワード:知的障害者,高齢化,地域生活支援,加齢,健康

【引用おわり】



 知的障がい者の老いをどうとらえ、どのように対応するか。
 親の老いも重なって、差し迫った問題である。
 上記の論考が参考になればと思う。

(ケー)
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