孤立したリーダーと会員の利用主義

 12, 2014 05:03
 育成会は今活動が停滞気味である。
 この停滞をなんとかしたい。
 そんな問題意識から、岡知史(2010)『セルフヘルプグループ(自主グループ)の組織としての5つの問題点』という、『講演記録』を引用し続けている。
 その第19回目。

 停滞の原因は何か。
 以下において、孤立したリーダーと会員の利用主義を問題としている。
 


【引用はじめ】

岡知史(2010) 『セルフヘルプグループ(自主グループ)の組織としての5つの問題点』
(島根県立大学短期大学部第8回現代GPフォーラム講演会記録)
http://pweb.sophia.ac.jp/oka/papers/2010/shimane/

★ グループの悩み

 じゃあ、それがどんな内容だったか、すこしお話ししますと、

 ひとつは、すでに申し上げたように 孤立したリーダー ということですね。
 まあ、リーダーというのは、ついてきてくれる人がいて、リーダーですよね。
 リーダーというのは、リードする人、導く人という意味ですので、導く人がいないリーダーというのは、生徒がいない先生みたいなもので言葉的には、ありえないことですよね。
 だから、カッコして『リーダー』としておきましたが、そういう孤立したリーダーという問題があります。

 それから 会員の利用主義
 これは、セルフヘルプグループのメンバーが、グループを利用しよう、利用すればいいんだという態度をとることですね。
 たとえば、「会に入りたいんですけど、会費はいくらですか?」と、聞かれたと。
 「年に4000円です」と答えたら、「ちょっと高いですけど、どういうメリットがあるんですか?」と、言われたと。
 とすれば、これは、利用主義ですね。
 会費をこれだけ払ったんだから、会を利用しないと損だというような考え方です。
 あるいは、会の総会とか、会の運営方針とか、そういう会の運営にかかわるときには、決して会に参加しないけれども、リクレーションのときとか遊びのときには、必ず来るわけですね。
 で、「いっつもお世話になって、すみませ~ん!」なんて言うけれども、自分がお世話する役には決して回らないわけです。 毎年のリクレーションに参加して、「今年の企画よりも、去年のほうが良かったですね。
 来年は、去年と同じような企画にしてもらえませんか」なんて要望は、いくらでも言うんですが、「じゃあ、あなたも、いっしょに企画しましょうよ」というと、「いえ、ちょっと、それは. . . 」という感じで引っ込んでしまうんですね。

 あるいは、困ったときにだけ電話してくる。ずっと電話がかかってくるから、「こんど運営委員会があるから、参加してみない?」というと、「いえいえ、いま大変なので、そんなことできません」。
 で、その大変なときが過ぎると、会のことは忘れてしまって、いままでできなかったことをしたい(たとえば、旅行をしたい、パートに出たいとかね)。
 いまは、会のことなんか考えたくないと。
 つまり困ったときだけ利用しにくるわけですね。これが会員の利用主義です。

 (続く)

【引用おわり】



 親の会のリーダーが孤立している。自分で何もかもやらざるを得ない。
 手伝ってくれる人がいない。みな人任せのところがある。
 役割分担を明確にしないままやってしまっている。リーダーの責任もあるが、取り巻く人たちが見て見ぬふりといった面も問題だ。リーダーに任せれば、何とかやってくれると人任せにしている。

 それが会員の利用主義的な考えにつながる。親の会がやってくれて当たり前。会費に見合うだけのことをやってもらうことを望む。サービスを享受することだけを求めがちだ。
 会のために協力しようとする姿勢に欠ける。

 親の会というのは相互理解、相互協力が基本姿勢のはずだが。
 そうした理解が周知されていないことも問題である。
 
(ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?