グループの良さを褒める論文は、実際にグループを運営している人には役に立たない

 11, 2014 05:23
 育成会は50年以上の歴史がある。歴史があることによる問題も生じている。
組織のマンネリ化による活動に対する魅力に欠けてきていることである。
 このままでは、育成会が縮小せざるを得ない。それでいいのか。
 そんな問題意識から、岡知史(2010)『セルフヘルプグループ(自主グループ)の組織としての5つの問題点』という、『講演記録』を引用し続けている。
 その第18回目。

 親の会について研究した論文には、問題点の本質が抉り出されていることが少ない。
 取り上げられる親の会にとって、問題をさらけ出したくないからである。
 従って、そうした論文は組織立て直しの参考にならないことが多い。
 以下、その問題が指摘されている。
 


【引用はじめ】

岡知史(2010) 『セルフヘルプグループ(自主グループ)の組織としての5つの問題点』
(島根県立大学短期大学部第8回現代GPフォーラム講演会記録)
http://pweb.sophia.ac.jp/oka/papers/2010/shimane/

★ セルフヘルプグループのセルフヘルプグループ(2)

 ですから、こういうグループの良さを褒めたたえているような論文は、実際にグループを運営している人には、あんまり役に立たないわけですね。
 逆に、落ち込んでしまうと思うのですね。
 「ああ、他の会は、こんなにうまく行っているのに、なんで、うちの会だけは、うまくいかないんだろう」と自信を無くしてしまうわけですよ。

 ですからね、私が難病児の親の会の問題点ということで論文を書いて、親の会のかたに見てもらったときに、「ああ、なんだ、うちの会だけじゃないんだな」と安心したとおっしゃるわけですよ。
 その親の会の問題点の報告書は、私のホームページを見ていただければ、そこからダウンロードできるようになっていますので (報告書PDF1、報告書PDF2) 、機会があれば、見ていただきたいと思いますが、内容は、さっきも申し上げたように、セルフヘルプグループの美しいイメージだけを本で読んできたような人にとってはショッキングな内容だと思いますね。
 でも、実際にグループを運営してきた人にとっては、当たり前の内容で、むしろ「ああ、自分たちの会だけではないんだな」と安心できるような内容なんですね。

 (続く)

【引用おわり】



 親の会の問題を率直に語る報告書こそ必要である。
 でも、そうしたものはあまり見たくない。
 こんなものが出回ったら、なおさら親の会に入会する必要性を感じなくなる。
 それでも、親の会を運営する人にとって、どう組織改善に取り組むべきかが明らかになる。
 改善のための行動計画に示唆を与えてもらうようなものがあればありがたい。
 
(ケー)
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?