セルフヘルプグループの魅力と実際の活動の難しさ

 05, 2014 05:28
 山形県の育成会でがんばっている支部もある。
 しかし、今にも風前のともしびといった感じの支部もある。
 そうした支部の組織活性化の参考にしようと、岡知史(2010)『セルフヘルプグループ(自主グループ)の組織としての5つの問題点』という、『講演記録』を引用している。
 その第12回目となる。
 どうして、風前のともしびといった状況までなってしまったのだろう。
 魅力がなくなってしまったのだろうと思わずにはいられない。
 


【引用はじめ】

岡知史(2010) 『セルフヘルプグループ(自主グループ)の組織としての5つの問題点』
(島根県立大学短期大学部第8回現代GPフォーラム講演会記録)
http://pweb.sophia.ac.jp/oka/papers/2010/shimane/

★ ショッキングなグループの姿

 私はね、足の引っ張り合いは、ある種の偏見だと思っています。
 セルフヘルプグループへの偏見ですね。
 「素人ばかりが集まって、何ができるんだ」という偏見ですよ。
 私は、その偏見は誤りだと思っています。
 セルフヘルプグループには、たくさんの可能性があると思っています。
 すごい力を秘めていると思っています。
 そういう話を、ここでしても良かったかもしれません。
 ここに集まっておられるかたが、もしも、みなさん全員が一般市民だったり、学生さんだったり、看護専門職のみなさんだったら、そういう話をしたと思います。
 というのは、一般のかたには、セルフヘルプグループの力をもっともっと知ってもらいたいからです。
 でも、すでにセルフヘルプグループで活躍されている方には、そういうお話しをしても、ちょっとどうかなと思っていました。というのは、2つ理由があります。
 ひとつの理由としては、セルフヘルプグループに参加されているということは、十分にあるいはある程度、セルフヘルプグループの魅力をご存じだということですね。
 いまさら、私のような外の人間に自分たちのグループの魅力なんて聞いても、たぶん新鮮味も、なんにもないだろう、というのが、ひとつ。
 それと、もう一つは、もし、私が、セルフヘルプグループの魅力みたいなものを、たくさん話したら、そこで私が話した理想論と自分たちのグループの現実とのギャップに気づいて、落ち込んでしまう人たちがいらっしゃるかもしれない。
 それが二つめの理由ですね。
 セルフヘルプグループって、すごく魅力があるものですけれど、じゃあ、実際にやってみると簡単かというと、そうでもないわけですね。
 始めるのは、まだ比較的簡単なんですけど、続けるのは難しいですね。
 だから、途中で活動が停止してしまって、開店休業のような状態になってしまったり、解散という形になったり、ということは、よくあるんですね。
 セルフヘルプグループがどうやって結成されたか、なんていうことを書いた本の一つの章とか論文とかは、よく見かけますけど、セルフヘルプグループがどうやって解散になっていったのかという論文は、あんまり見かけないでしょ。

 (続く)

【引用おわり】



 育成会の魅力って何ですか。一言で言ってください。
 その答えは、「同じ問題で悩んでいる人たちから、話を聴くことができる。」
 そういうことなんじゃないかな。
 そうすると、そうしたことがない。
 だから、今の育成会が見放されているところが出てきたのもうなづける。
 先輩たちの話、同僚たちの話、後輩たちの話を聴くサロンがなくなった。
 それを取り戻すことが必要と思うのだが。
 気楽に話をし、気楽に話を聴く場をまずつくるところから始めるのがいいのかなあ。
 それにしても、結論は急がない方がいい。

(ケー)
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