組織の問題が共通課題

 29, 2014 05:00
 本県育成会の組織を維持発展するための参考にしようと、岡知史(2010)『セルフヘルプグループ(自主グループ)の組織としての5つの問題点』という、『講演記録』を引用している。
 その第5回目となる。

 セルフヘルプグループのつながりをつけるための正解なんてない。
 これが正解なんて言ってみても相手の納得を得られることは難しい。
 それでも、話し合いが無駄ということはない。
 


【引用はじめ】

岡知史(2010) 『セルフヘルプグループ(自主グループ)の組織としての5つの問題点』
(島根県立大学短期大学部第8回現代GPフォーラム講演会記録)
http://pweb.sophia.ac.jp/oka/papers/2010/shimane/

★  グループどうしのつながりをどうつくるか

 はい、いかがだったでしょうか。
 さっきも申し上げたように、ここでは「正解」は無いんですね。
 セルフヘルプグループの話し合いの原則もそうでしてね。
 「正解」は無いんですよ。
 じゃあ、正解は無いのに話し合ってどうするのかと思われるかもしれませんが、話し合うのは、自分の体験なんですね。 「私は、これこれ、こういう体験をしました。この私の体験があなたの役にたつようであれば、どうぞ、お使いください」というそういうスタンスですね。
 「絶対これが正しいんだぞ! これ以外に正解はないんだぞ!」というように、相手にどーんと正解を押しつけるわけではないんですよ。
 「私は、これこれこういう体験をしました。それを使うか使わないかは、ご自分で判断してください」というそういう姿勢、それが、セルフヘルプグループの基本的な考え方なんです。
 私の話も、そんなふうに聞いていただきたいのですが、私の場合ですね、このセルフヘルプグループどうしのつながりが役に立つと思ってもらうには、どうしたらいいだろうかと考えたとき、私が思ったのは、 組織の問題が共通課題なのでは? ということなんですね。
 つまり、患者会、障害者の会、依存症の人の会、遺族の会、子育ての会といろいろあって、共通点はないように見えるわけですが、それでもただ、ひとつ共通点があるじゃないか。
 それは、みんなセルフヘルプグループなんだ、ということですね。
 それは、ただひとつだけれども、共通点だということですよ。じゃあ、
 その共通点を強調することによって、グループの絆ができるのではないか、と考えたわけですね。

 (続く)

【引用おわり】



 互いの話し合いというのは、それぞれの体験の表明である。
 その体験はそれぞれにとって価値あるものである。
 相手にとって共感するものでないかもしれない。
 そうだとしても相手に影響しないわけでない。
 それを押し付けと解されることが問題だ。
 互いの体験は体験として解決への正解には程遠いかもしれない。
 そうだとしても体験を語ることは、解決の一歩である。

(ケー)
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