ネットワークづくりなんて簡単じゃない

 26, 2014 05:30
昨日(平成26年・2014年10月24日)のブログより、山形県手をつなぐ育成会の組織見直しについて検討する『講演記録』を引用している。

 第2回目である。 

 セルフヘルプグループのネットワークづくりに携わった内容を第1回目の引用の中で述べていた。
 そのネットワークづくりの重要性の主張である。
 育成会ではみな悩みや不安は同じように見えても、特に世代間の差は大きい。
 その掘り起しが十分なされていないことが課題となっている。
 まず、岡氏の主張に耳を傾けよう。



【引用はじめ】

岡知史(2010) 『セルフヘルプグループ(自主グループ)の組織としての5つの問題点』
(島根県立大学短期大学部第8回現代GPフォーラム講演会記録)
http://pweb.sophia.ac.jp/oka/papers/2010/shimane/

★ ネットワークの難しさ

 ところがですね、いざ、いろんなグループが集まってみると難しいんですね。やっぱり取り組んでいる課題が、まったく違いますからね。
 たとえば、障害者のかたでね、「障害も、またひとつの個性だ」「障害があっても人間らしい生活はできるし、いや障害があるからこそ、もっと人間らしい生活ができるんだ」という主張をしてね、障害ということを、もっと肯定的に見ていこうという人たちがいたわけですよ。
 そういう人たちが、難病の団体の人たちにね、「障害もまた個性なんだから、難病も個性でしょ」というような言い方をされると、難病団体のかたは、「いや、病気は個性じゃないですよ。病気は病気ですよ。この病気のために何人も仲間が亡くなっているのに、病気であって良かったなんて絶対に思えない」と、おっしゃるわけですね。
 あるいは、セルフヘルプグループには、専門職の人たち、特に医療専門職との関係を非常に嫌がるグループがあるわけですよ。
 自分たちは病人じゃないのに病人扱いして、なんでもかんでも指導したがる人たちだ。
 だから警戒して距離をとらないといけない!という人たちもいますけど、一方で「医療専門職との連携は大事だ。
 それがないと、私たちのグループなんていうのは成り立っていかない」というグループもありますしね。
 つまり医療専門職への態度も非常に距離をおく態度をとるグループもあれば、非常に連携が大事だという態度をとるグループもあるわけですね。
 行政に対しても同じでね、行政に、こういうことを要求しなければいけない!署名運動をどんどん展開して!というグループもあれば、自分たちのグループは、方針として一切、社会のあり方には口を出さない、これは自分自身の心の問題なんだからということで、行政や自治体に何かを要求するということは一切しないというグループもあります。
 ということで、要するに、みんなぜんぜん違うわけですよ、グループのありかたがね。

 (続く)

【引用おわり】



 以上のように、さまざまな団体が一緒になってもいろんな主張がなされ収拾がつかない状況になる。
 ネットワークといっても趣旨はいいのだが、簡単にはいかない。
 これをまとめることが本当にいいのかといった疑問さえわく。そんな意義があるのだろうか。
 育成会においては、互いが主張して対立することもないのが、今の状況か。
 育成会にいても何をしてもらうこともないので、やめるといったケースが多い。
 別に育成会に頼るようなこともない。
 いざというとき、頼れるようなことがかつてあったか。
 そうした評判が伝われば若い人たちには育成会に入ろうとはならない。
 また、今じゃ育成会に関する情報も若い人たちにうまく伝わっていない状況もある。
 こうした厳しい状況に抗して、なんとか育成会活動を維持発展させようと努力している人たちもいる。
 この人たちに対する共感を少しずつでも増やす手立てが必要である。

(ケー)

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