「親に依存」しなければ成り立たない生活実態

 21, 2014 05:00
 「きょうされん」による「障害の重い人の現実」という調査を紹介してきた。

 その第18回目である。

 それに関連した調査が、「障害のある人の地域生活実態調査の結果(最終報告)」である。
 その内容を紹介している。

 「親に依存」しないと成り立たない生活実態が明らかになったとの調査が、まとめとして述べられている。
 


【引用はじめ】

 2012 年 10 月 1 日
 NEWS RELEASE
 きょうされん(旧称:共同作業所全国連絡会)は、障害のある人も、障害のない人も 誰もが生きやすい社会をめざして、ソーシャルアクションを展開しています。

 日本の障害の重い人の現実

障害のある人の地域生活実態調査の結果(最終報告)

6.まとめ-改革すべき制度

 本調査の目的は、障害のある人の所得ならびに生活状況を明らかにし、権利条約で謳われている「他の者との平等」の観点から、障害のない市民との格差を検証することにある。
 従って、ここでは、他の社会調査との比較などから本調査結果をもとに、政策課題および改革すべき制度を明らかにする。

(2) 「親に依存」しなければ成り立たない生活実態-扶養義務制度の問題点と低い所得水準が背景に

 次に明らかになった点は、「親に依存」しなければ成り立たない生活実態である。
 2010 年 12 月にきょうされんが行った『家族の介護状況と負担についての緊急調査』では、在宅で暮らす障害のある人の約9割が両親による介護で支えられている実態が明らかになった。
 同調査では、介護者の 64%を占めている母親のうち 60 歳以上が 49%を占めていたことからも、母親が高齢になっても、障害のある本人の介護負担を課せられていることが判明した。
 また、この極度の「親に依存した生活」の要因は、民法の扶養義務制度によって課せられた制約と、社会資源の不足なども大きく関わっていることを浮き彫りにした。

 本調査では「親との同居」の割合がきわめて高く、しかも 50 代前半まで「親との同居」が長期に及ぶことが明らかになった。 この結果は、前回調査で明らかにした、障害のある人の暮らしが「親への依存」によって支えられている実態を改めて裏付けるものとなった。
 しかも、極度の「親への依存」の要因には、障害のある人のきわめて低い所得水準が背景にある。

【引用おわり】



 障がいのある人は、「親との同居」が50歳になっても続く。親は高齢になってもずっと一緒に暮らすことを選んでいる。
 障がいのある人がひとり立ちできないから当然といった考えが根底にある。
 ひとり立ちするための住いの場の不足、所得の場の不足といった社会的環境が大きい。
 それを親の負担に任せている。親も甘受している。
 今後、もっと社会の問題として解決を進めていく必要がある。

(ケー).
関連記事

COMMENT 0

WHAT'S NEW?