きわめて貧困な所得状況

 20, 2014 05:00
 「きょうされん」による「障害の重い人の現実」という調査を紹介してきた。

 その第17回目である。
 それに関連した調査が、「障害のある人の地域生活実態調査の結果(最終報告)」である。
 その内容を紹介している。

 今までのまとめが以下に述べられている。
 障がいのある人にとって、所得水準が極めて低いことが生活に大きく影響している。
 


【引用はじめ】

 2012 年 10 月 1 日
 NEWS RELEASE
 きょうされん(旧称:共同作業所全国連絡会)は、障害のある人も、障害のない人も 誰もが生きやすい社会をめざして、ソーシャルアクションを展開しています。

 日本の障害の重い人の現実

障害のある人の地域生活実態調査の結果(最終報告)

6.まとめ-改革すべき制度

 本調査の目的は、障害のある人の所得ならびに生活状況を明らかにし、権利条約で謳われている「他の者との平等」の観点から、障害のない市民との格差を検証することにある。
 従って、ここでは、他の社会調査との比較などから本調査結果をもとに、政策課題および改革すべき制度を明らかにする。

(1) きわめて貧困な所得状況-障害基礎年金制度の問題点

 まず本調査では、障害のある人の所得がきわめて低水準な実態にあることが浮き彫りになった。
 障害のある人の半数以上が年収 125 万円以下の貧困状態にあり、9割が年収 200 万円以下のワーキングプアの状態にあった。
 現在の障害基礎年金制度では、1級で年額約 98 万円、2級では約 78 万円となっており、仮に1級年金の人が障害者手当等を得られて年間 130 万円程度にようやく届くか否かの収入である。
 福祉施設における労働では、そこで支払われる賃金(工賃)が全国平均で月額 13,000 円程度という水準であり、併せても年額 150 万 円に満たない。
 一般就労をしている人を含め9割はワーキングプアの状態にあることからも、障害のある人が著しく低い所得状況の中で、我慢を強いられている事実は明白である。
 また調査の中では、障害のある人の暮らしぶりが収入の変化によって大きく変わってゆく実態をみてとることができた。
 収入と「休日の主なすごし方」、収入と「休日だれとすごしているか」の関係からは、収入の増加に伴い「趣味」、「友達とすごす」が増え、家族とすごす割合が減少していく結果が見られた。
 つまり、収入が増えるにしたがって、家族に支えてもらい、家族のみと家にいるだけの生活から、自らの選 択による生活、他の人々とも交わりながらの生活のひろがりの獲得に移り変わっているのである。

【引用おわり】



 以上のように、障害基礎年金+障害者手当+工賃=年収150万円未満となる人がほとんど。
 これでは、障がい者の自立は無理である。
 そして、収入が多くなると、家族のみで過ごすより、家族以外の人たちと活動することが多くなることもわかった。
 障がい者が安心して生活できる所得水準の引き上げをどうすればできるのか。
 公助だけでは解決できない問題である。

(ケー).
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