高齢化問題の解決は道半ば

 02, 2014 06:46
 知的障がい者の高齢化について、以下の論文を取り上げている。
 その第29回目。
 2001年に書かれた論文だから、10年以上前のものである。
 障がい者制度改革が目まぐるしく変わってきたので、当時を先取りした論文といえる。

 引用にあたっては、著者には失礼と思ったが、趣旨を変えない程度に直している。
 次のような文章の直しをした。
 1 修飾語が多かったので、省略した部分がある。
 2 文章が長かったので、短文化した。
 3 「~と思われる」といった推測語を断定語に変えたところがある。
 4 読みやすいように一文ごと段落で区切った。

 ひょっとすると、著者にとって不本意だろう。
 それよりも、ブログ読者にとってわかりやすくしたかったからである。
 ご理解のほどを。正確性よりも、わかりやすさを優先させた。
 そういう意味で、その責は本ブロガーにある。


【引用元】
美作女子大学・美作女子大学短期大学部紀要 2001,Vol.46,1~15
知的障害者高齢化問題の新たな展開(II)
A New Development of Service Programs for Aged Persons with Intellectual Disabilities (II)
滝 本 豪 徳


【引用はじめ】

10.当面する幾つかの課題への短期的な対応問題

 最後に本年(2001年)4月から実施の公的介護保険制度と知的障害者の支援システムとの整合性である。
 現在知的障害者障害系の施設ではとりあえず65歳以上の人たちには介護認定の申請をすることをすすめているようである。
 おそらくこの問題は5年後に制度全体の見直しがあるということでその際にどのような提言ができるか。
 今後はこの点をめぐって論議が展開されることになると思われる。
 その際確かに一つの論議の中心は40歳以上の2号被保険者の15種類特定疾患に知的障害がどのように含まれることになるのかという点である。
 しかし本当の問題は本稿でも随所で触れてきたがより包括的で根本的なところにある。
 いずれにせよ一連の制度改革に関連した動きは今始まったばかりである。
 今後残された課題はあまりにも多くてあまりにも大きい。

【引用おわり】



 以上のように、13年前の議論が今も同様の問題をかかえている。
 13年前の人たちは、13年経過して13年分歳とったことになる。
 高齢化が13年進んだ。
 高齢者対策がますます必要になっている。
 65歳の高齢者となって介護保険対象ということで、1割負担となってしまった現実が生じている。
 どう解決の道をさぐるか。まだ見えてこない。
 高齢者が増え、介護負担が増え、その経費も増えている。
 国全体として考えるべきこと、個々の高齢者に対すること、そして障がいのある高齢者に対することを分けて施策をうつことになる。
 互いの関係においてベストの解などあり得ない。互いに折り合いつけたベターな解を見出すことである。
     
(ケー).
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